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福祝 特別純米 播州山田錦 五十五%磨き 藤平酒造合資会社 [日本酒]

福祝 特別純米 播州山田錦 五十五%磨き 720ml 1458円  藤平酒造合資会社P6290911.jpg

最近日本酒の世界に戻ってきつつある。数年前に帰国していろいろと捜し歩いているうちに出会ったのがこの福祝だ。いわゆる端麗辛口、というカテゴリーのお酒だというが、すっかり味覚が変わってしまった当時の私には、なかなか濃い味わいのように感じられた。酒作りに日本特有のきっちりとしたいい部分が出ているような気がして、大量に買い込んで毎日のように楽しんでいた時期があった。

何度か蔵元まで出向いて、仕込みに使う名水を味わったり、お店などを見学させていただいたりした。醸している量が(石数というのだろうか?:兄弟3人と高校生のアルバイトで酒造りをしているというが本当か?本当ならカッコイイ。)少な目だからだと思うのだが、丁寧に醸されている一方で、年ごとの揺れが大きい。価格とクラス分けされた品質が逆になっているようなことも多いような気がする。好みの問題もあるのだろうけれど。個人的にはそこが面白くって気に入っていた。さて、久しぶりに封を切ってみることにするか。外箱が新しいものになり、英語で銘柄を刻んである。確かに恰好がいいけれども、箱をなしにして蔵元の利潤を増やすとか、その分品質向上に回すとか、そのほうがいいかも、などと考えた。しかしせっかくなので、しばらく外箱をしげしげと眺めてみる。さて、久しぶりの福祝は、私にどんな時間を与えてくれるだろうか。微笑みつつ封を切る。

鮮烈というほどではないが、ほどほどに控えめ、しかしそれなりに華やかな薫り。いわゆる吟醸(様)香というやつだろう。良心的かつ誠実な印象を与える。出だしは好調で、いい感じだ。ガラスの酒器に移してじっくりと眺めてみる。うっすらと緑みがかった黄色で、澄んでおり、トロリとした印象を与える。美味しそう、というか”旨そう”だ。少しだけすすってみると、、、昔と同じさわやかな味と薫りだ。苦味と僅かーな酸味が隠し味になっておっとりとした透明感あふれる甘みが立体的に感じられる。やはり美味しい。今日の奴も大好きだ。味わいに奥行や力強さはしっかりとあるが、濃厚という領域までは踏み込んでいない。全体にさっぱりとした飲み口。端麗旨口のカテゴリーに分類していいのだろうけれど、旨口の部分がやや強調されているというか。

あれから何年も経って、私もずいぶんと変わってしまった。しかし全体として、福祝が与えてくれる印象はそのままで、嬉しかった。蔵元の三兄弟は今も頑張っておられるようだ。今年の福祝もとてもいいお酒だ。多くの方々にお勧めしたい。


また呑む?:Yes 
印象   :千葉県の久留里で少量生産している良心的なお酒。驚くようなことはないかもしれないが、良心的な酒造りを感じさせ、私にとっては日本酒の基本となっている。毎日の晩酌にお勧めしたい。年ごとの微妙な変化を楽しんでほしい。これを嫌う人は少ないのではないか。



福祝 特別純米 播州山田錦 五十五% 磨き 1800 ml 2777円  藤平酒造合資会社

結局これに帰ってきてしまった。味が今一つ安定しないのも、ロットごとに味が微妙に違うのも楽しい。今回のものはいつものものよりすこし薄くスムースな印象で、酸味も少し強めカナ?しばらく福祝だけを、家で一人で少しずつ楽しんでいこうと考えている。小さな蔵なので、手に入らないときは困るなあ、、、。



2017/7

久しぶりにこのお酒を。今日手に入れたものはいつもよりフルーティでかつさっぱりとしている印象。ちょっと薄め?それでも品評会で賞を取ったのだそうな。驚くにはあたらない。だっておいしいんだもの。呑み干した後の舌に残るユニークな苦みはまさに福祝なのだが、これまで数限りなく呑んできたものとはちょっとだけ印象が違う。この揺れの大きさが福祝らしくて好きだ。味わいが複雑というか特徴をつかみずらいというか。

もう一度じっくりと味わってみる。上立ち香りは弱めでお花というよりはなんだか洋菓子のよう。こいつを口に含んでみると、ブドウのような花のような。もわっとした奥行とコク、僅かなピリピリとした苦み。酸味はさほど感じさせない。上記したが呑み干した後のほろ苦さが私にとっての福祝らしさだ。後味さっぱりで呑み飽きしない。どんどん呑んでしまうのが玉に瑕だ。次第に全体の印象が苦めに変わっていくのも面白い。なんのかんの言っても、やっぱり福祝は素晴らしいお酒だと再確認した。


2017/8

ちょっと残念なお話だ。

よせばいいのに久しぶりに一升瓶を買った。賛成してくれる方も多いのではないかと思うが、封を切ってから空になるまでのお酒の味の変化の“物語”を楽しみたいから一升瓶を買うのだ。この大きな瓶を立てて冷やしておく専用の冷蔵庫を持ってはいないが、何のことはない、時間をかけずにとっとと飲んでしまえばいいのだ。最近は温度管理などの技術の進歩で、魂がとろけるようなおいしいお酒が飲めるようになってきてはいる。しかし冷蔵を前提に作られているお酒、例えば生酒などがあるため、お酒屋さんも我々も、品質に応じたお酒の扱いをする必要があるのだ。そうでなければせっかく蔵元が苦労して作ったお酒を台無しにしてしまうことになる。

さて、久しぶりの一升瓶なのだが、いつものお店で気軽に買った。冷蔵庫の中に福祝の一升瓶を探したのだが見当たらない。ご亭主は常温保存で十分であるというので、はいそうですかと喜んでお支払いをしてしまった。確かに火入れはしてあるので大丈夫かもしれないが、生っぽさを残した仕上げのこのお酒、しかもロットによって大きく味わいが異なるようなこの銘柄だ。大丈夫なのだろうか、と疑ってかかるべきだったのだ。本来いい加減で、呑んでしまえば細かいことはどうでもよくなる私だ、ずっしりと重いお酒をぶらぶらさせながら楽しく帰途に就いた。それでさっそく封を切ってみた。本当は一升瓶からラッパ飲みしたいところだが、さすがにそれはしなかった。

一口なめて、“なんだこりゃ”。味も薫りもすかすかなのだ。アルコールはきちんと残っているようで気分は良くなるのだが、これは残念、呑んでいても楽しくない。日本酒を常温で呑むのは嫌いではないのだが、これはひどい。生ぬるいだけだ。それで楽しい筈の一晩をあきらめて、お酒を冷蔵庫に放り込んだ。そして次の日、、、。ポンとふたを開けてトクトクといつものぐい飲みに。しかし福祝特有の“あの”薫りが漂ってこない。味わいはある程度回復しているようではあるが、すかすか感は色濃く残っている。“ひねて”いるわけではないけれど、温度のせいなのか、光のせいなのかわからないけれど、このお酒は運搬~保存する過程で、銘柄に特有の薫りと味わいをなくしてしまったようだ。だからなんだかお葬式のような気分で残りのお酒を呑むことになってしまった。

ものすごく昔の話なのだが、田酒が有名になる前にはりこんで一升買いこんだことがある。お酒がひねていて、あまりに悲しかったため、そのことを蔵元に伝えたところ、新しいものを送ってくださった。流通や販売店のせいかもしれないのにスバラシイ蔵元だと思った。それ以来田酒の大ファンなのだが、今はもう全国区、美酒としてブランドが確立されているので私ごときが応援する必要はないだろう、というか最近はほとんど手に入らないし。

さて、お話をわが福祝に戻そう。いつもの酒屋のご亭主に苦情を伝える気持ちは全くない。彼は気持ちのいい人なのだが、お店で煙草は吸うし、お酒の扱いは私から見ると少し雑だ。以前にそのことをちょっとだけ指摘してみたのだが、“某有名酒店のやりかたをよく知っているが、うちはずっと丁寧”と言われてしまった。それを承知の上でここでお酒を求めているのだから、文句を言ったって仕方がない。確かにこれまで手に入れた福祝は全く問題がなかったのだ。

日本酒は繊細な味と薫りを楽しむお酒で、本来生ものだ。保存熟成された古酒のようなものだってないわけではないけれど、その年に醸された新鮮なお酒を、その時に生きている我々が、お酒との出会いを感謝しながら味わい楽しむものなのだ。新鮮さを愛し、穢れを嫌う日本文化の華のような存在が日本酒なのだ。日本酒を作る人も、運ぶ人も、売る人も、それから日本酒を買って楽しむ我々にも、日本酒に対する知識と理解、それから深い愛情が必要なのだ、と私は思う。あんまり悲しかったので、話が大げさになってしまった。

いろんなところに足を運んでおいしいお酒を探すのもいいけれど、ほどほどのお酒をほどほどに楽しむのが今の私の希望だ。福祝は堕落してしまった最近の私には最良の選択の一つなのだが、今後どうやって日本酒生活を組み立てていくか、深めの迷路に入り込んでしまったようだ。遠くまで酒買いに行く時間なんてないんだよー。


2017/10

ものすごく久しぶりに福祝を。ほかの銘柄には目もくれずにこいつを買い求めた。獺祭50を基本とする日本酒生活を続けているのだが、獺祭はなかなか買いづらい。しかし福祝なら比較的簡単に手に入るのだ。冷たい四合瓶の重さを感じながら、ニコニコしつつワイングラスに少量注いでみる。この蔵元のお酒は、石高が少ないのでロットによってかなり大きく味わいが変わるのが面白楽しいところなのだが、今日の福祝はやや硬い、緊張したような上立ち香。ワイングラスなので掌で温めてみると、、、おお、多少ではあるが開いてくる。今日の奴はブドウ系だ。しかし温めると濃厚~芳醇な印象はむしろ弱まってしまう。バランスはよくなるけれど。最近幸運にも手にした醸し人九平次の山田錦もそんな感じに味わいが変化したっけ。しかし全体からアルコールが分離してくるような印象はなく、ただカラメルっぽい雰囲気が強くなるだけだ。以前強く感じたフルーティな印象はあまり感じない。しかし全体にフレッシュではある。

味わいは、、、今日のロットのものは横綱相撲を思わせるようなまとまりのあるどっしりとしたもので、あまり若さも苦さも感じさせない。ややとろりとした吞み口であり、意外だか濃厚だ。私がこのお酒に持っている印象とはずいぶん違った味わい、それでもしかしおいしいことには違いがない。ラベルを細かく確認してみると、3か月前の瓶詰だ。冷蔵庫の中で3か月も休んでいたのかこの人は。私の記憶と実際の味わいのずれのいくらかは、この時間のずれで説明できるのかもしれない(いつもは瓶詰後1-2か月で手に入ることが多いのだ)。私はこのお酒には濃厚さではなく新鮮さを求めるので、少し残念かな?ともあれ、福祝は盃を重ねるごとに味わいが深まるので、ついつい手元にあるだけ呑んでしまうのが玉に瑕だ。私は一升瓶主義者なのだが、このお酒に関しては残念ながらしばらくは四合瓶で。呑み進むにつれて、私の記憶と実際の味わいとが近づいていくのだが、それはこのお酒の特徴なのか、ただ酔っ払ってしまっただけなのか定かではない。それでもとりあえず満足、ごちそうさまでした。

補足:山田錦の三等米を使ってリーズナブルな価格を実現しているとのこと。最近は獺祭の等外米を使ったものなど、様々なアプローチでのお酒造りが試みられている。個人的にはこのお酒の方向性を応援したい。



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醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦 株式会社萬乗醸造 720ml 1,940エン(税別) [日本酒]

醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦 株式会社萬乗醸造 720ml 1,940エン(税別)

やっぱり山田錦物を、ということで、こいつを奮発してみた。最初に口にした時は、雄町で醸した純米大吟醸と比較してバランスに優れるが、全体に味も薫りも遠慮がちだなあ、とおもっていたらあっという間に一本空けてしまった。大変失礼だが、強い印象が残らなかったためブログには上げなかった。その後ご縁があってもう一度同じものを手に入れることができたため、今度は風船のようなワイングラスを使ってじっくりと味わってみた。

ちょっとびっくりしたのだが、上立ち香に交じって強いアルコールを感じた。前回とはロットが違うのかもしれない。それ以外は前回とほぼ同じ印象で、よくバランスの取れた上品な純米大吟醸と思った。今回も途中で止めることができず、あっという間に一本空けてしまったので、おいしいお酒であることは間違いがない。この蔵元のお酒に限って言うと、私には山田錦より雄町の方が合うようだ。次にこの蔵元のお酒と出会う機会があって、雄町がなければ、迷わずこのボトル(ビンというよりボトルだろう)を手にすることは間違いない。ごちそうさまでした。

自分の基準があいまいになってきたような気がするので、一度福祝に戻ってみるつもりだ。

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Kamakura 2017/10-1 [Kamakura]

Kamakura 2017/10-1

2017_10_8.jpg
久々の鎌倉だ。体調を崩し、多忙であったため、なかなか自分だけの時間が作れなかった。我慢強い私ではあるが、そろそろ心の限界だ。お気に入りの妙本寺に、逃げ込むように足を運んだ。総門をくぐり、緩やかな登りになっている参道を進むと、左右には意外に思うほど深い杜が広がっている。いきなり異次元に迷い込んだような印象を受ける。気持ちのいい“山の“空気を胸いっぱいに吸いこんで歩を進めると、階段を上がったところに二天門が。持国天と多聞天にご挨拶申し上げて門をくぐれば、スケールの大きな祖師堂が突然眼前に現れて圧倒される。時間が止まる。写真ではその雰囲気を伝えることはできないので、この喜びを共有していただくには実際に足を運んでいただくしかないのだが、いつ訪れても、飽きるということがない。鎌倉駅から私の足で歩いて5分というのも奇跡のように思われる。流れている時間の質が全く違うのだ。それにしても祖師堂の回廊?を土足で歩くのは、お願いだからやめて欲しい、、、。

鎌倉に行くことさえできれば、何をしなくなって私にとっては素晴らしい一日になる。

タグ:鎌倉 妙本寺
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徒然FD2 2017/10-1  Honda Beat [クルマ]

徒然FD2 2017/10-1  Honda Beat

意識しているつもりはないのだが、私はどうもHondaのクルマが好きなようだ。初めて濃く付き合ったクルマがHondaであり、いまも飽きずにHondaに乗っている。そんな私なのだが、最近なぜかBeatが気になっている。 以前にどこかで書いた記憶があるのだが、S660には身長との兼ね合いで乗ることのできなかった私なので、Beatにももちろん乗ることはできないだろう。しかし気になるものは気になるのだ。

最近に目にしたBeatは、目の覚めるような黄色をしていた。そいつが交差点真ん中でエンコしており、悲しげにハザードを出していた。いい味を出していて、ついついにやにやと笑ってしまった。ごめんよドライバー。次に目に付いたのは緑のメタリック。幌のやれた感じがいい味を出しており、小さいけれど“本物”感を漂わせ、ゆっくりと街を流していた。車も古いがドライバーも古いことが多く、オジサンであればまだまし、オジイサンが楽しそうにハンドルを握っていることも珍しくない。そうでなければ中古で安く入手して手を入れながら乗っていると思われる若い少年、稀に少女だ。この小さなクルマを転がしている人たちは、みなニコニコと嬉しそうにしているのが何といっても素晴らしい。

先日また、銀のメタリックのBeatを目にした。なかなかいい走りをしているのでうれしくなってしまい、わが銀メタのFD2でゆっくりと後ろをついていった。コーナーを曲がるときのロールの仕方なんかは実に堂に入っている。こいつもやっぱり初老の男性がドライブしていた。いいなあ、楽しそうだなあ、と、こちらもニコニコとドライブを楽しんでいた。すると、対向車線に目を移したその瞬間に、程度のよさそうな、黄色でピカピカに輝いたBeatが目に入るではないか。白髪が目立つ初老の男性は満面の笑顔を浮かべており、真っ白な歯がピカピカと輝くようだった。楽しそうだなあ。なんか最近Beat増えてないか?オレが呼び寄せているのか?でもまあ、Beatとりあえず大歓迎だなあ。また走っているBeatを眺めて幸せになりたいなー。

FD2をこよなく愛しつつも、それ以外のHondaのクルマにも興味津々な私なのであった。

タグ:HONDA Beat FD2
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徒然FD2 2017/9-4 [クルマ]

徒然FD2 2017/9-4

FD2が手元に帰ってきた。通勤が娯楽になった。このクルマはリヤに大げさな羽が生えている以外、外見は比較的地味な、いわゆる羊・狼クルマだと思う。まあブレンボなんかは隠しようがないけどね。そうではあるが、クルマとしての内容は、かなりのレベルのスポーツカーと言ってよいのではないか。自分にとってのスポーツカーってなんだろうってこのところ走りながら考えることが多い。絶対的なスピードが速いクルマがスポーツカーなんだろうか?自分的にはそうではないようだ。

1. クルマへの入力に対してリニアな反応が返ってくること。
つまり、ハンドルを切っただけ曲り、アクセルを踏んだだけパワーが取り出せて、ブレーキを踏んだだけ減速できるということ。ハンドルを切った時にロールする角度や速度なんかも大切な要素だと思う。リニアということがめちゃめちゃ大切で、まあ、長く乗っていれば慣れてしまうのかもしれないが、自分の感覚とクルマからの応答がぴったりと一致している必要があると思うのだ。FD2は上記のすべてに対して、私の要求を満たしている。VTEC領域に入った時のアクセルに対する反応は、リニアではなく、こちらの予測を数割上回っているため、ぞくぞくするわけだが、この部分は意図的にリニアにならないように作られているのだと思う。コンピュータのセッティングを変更すれば、リニアに近づけることができると聞いている。

2. 運転中に必要な情報が十分に取り込めること。
これは、スピードやタコ以外にたくさんのメータをつけておく必要があるということではない。ハンドルを握っていると、ハンドルからのフィードバックによって路面の様子、タイヤのよじれ具合、それから滑り具合なんかがわかること。シフトレバーやクラッチからの感覚で、自分が選ぼうとしているギアが速度やエンジンの回転数に対して適切であるかわかること。視界が広く、遮るものがなく、前後左右の見通しがいいこと。シートからお尻に伝わる振動や加速度で、路面の様子や車全体の動き、滑りなどがわかること。エンジンの吸排気音や周囲の音など、少なくとも必要最小限の音が聞こえること。

こういった二つの要素に絞り込めるような気がしている。だから私個人としては、スポーティーなドライビングを楽しむために、大きなエンジンとか最新の装備なんかは必ずしも必要ではない。スポーツを謳った高額なクルマを無理して買う必要は感じていない。

私自身のFD2は、本来“ただ早ければいい”という存在であるFD2を、必要に迫られて性能を落とさずに乗り心地をコンフォート方面に振り(ホンダアクセスのサス)、タイヤをサイドウォールの柔らかいものに代え(ダンロップディレッツア)、ドライバーズシートをフルバケに代えてある(Bride)。これらのチューニングで効果が最も大きかったものは、フルバケの導入だった。体が安定してハンドルやペダルの操作の精度が上がることはいうに及ばず、視点が下がることで視野が感動的に広くなり、お尻から圧倒的に多くの情報が得られるようになったからだ。シートを代えるだけで全く別の乗り物になってしまった。同乗する家族の負担を減らしつつ、高身長の私がドライビングを最大限楽しめるよう、必要に迫られたファインチューニングを施す結果となってしまったが(私は本来ノーマル至上主義者)、新車の状態で十二分に作りこまれているFD2なので、これ以上手を入れるところはないと思っている。

ドライブ中は十分に外部からの情報を十分に取り込みながら、このクルマならではのリニアな反応を楽しみ尽くしたい。10万㌔を後にした今でも、これからのクルマ生活に期待してわくわくしている。

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徒然FD2 2017/9-3 [クルマ]

徒然FD2 2017/9-3

整備完了の連絡を受けた私は、いそいそとFD2を取りに行った。大枚をはたいただけあって中も外もピカピカだ。悪いところは全て直してもらった。クルマの状態は上々であると、我が信頼するメカ氏は開いた笑顔でほほ笑む。彼がそういうのなら間違いがないと信じられる。待ちきれない思いでカギを受け取り、帰ってきたFD2に久しぶりに乗り込む。ついついほっぺがにっこりしてしまう。おお、当たり前だが代車と比べて全ての操作系が重い。重いハンドル、重いアクセル、ブレーキだって踏めばガッツリ効くが、とりあえず踏力が必要で重いおもい。クラッチももちろん例外ではない。しかし数分ハンドルを握っていれば本来の感覚が戻ってくる。両手両足にぴったりとハンドルやシフトレバーやブレーキ、クラッチがなじんでくる。自分の部屋にもどったような安心感。ため息が漏れる一瞬だ。

まず大きく左右に振って、車体全体の反応を確かめてみる。おお、いい感じに操作に反応するぞ。故意に大きめのギャップを踏んでみる。大きな入力の角が丸まって乗っていて楽だ。アクセルを踏んだりブレーキを強めに踏み込んでみたり。しゃっくりのような動きも試してみる。前後左右思うがままだ。このクルマをコントロールできるという確信。確かにクルマの状態はいいみたいだ。メカ氏をはじめとするHondaの人たちは私のFD2の時間を巻き戻してくれたようで、新車の状態にかなり近づいたみたいだ。しかもエンジンは10万㌔を走り切って、おろしたての時よりも調子が上がっているような印象。

FD2にちょっとだけ鞭を当ててみる。周囲にご迷惑にならないように、法的に問題がないように、よくよく気を使ったうえで、遠慮がちに速度控えめでVTECの世界へ、、、ああ、やっぱりこれはスバラシイ。FD2っていいクルマだ。間違いない。FFであるとか安っぽいとか小さなことに文句を言った自分が恥ずかしい。やっぱりこれこそが自分のクルマだ。オレこれをずっと乗っていこう。もう迷わないぞ。爺になるまで乗っていこうと思う。メカ氏によれば製造中止後15年は部品が出るとのことなので、少なくともそれまでは、多少の無理をして壊してしまっても直してもらえそうだ。私の心を支えてくれるものが私の生活の中にようやく戻ってきた。

タグ:FD2
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西荻窪 鞍馬 箱盛りそば 大もり 1340円 [日本蕎麦]

西荻窪 鞍馬 箱盛りそば 大もり 1340円kurama.jpg

本日はわざわざ西荻窪へ。目的は鞍馬だ。実は他店にふられて鞍馬にお邪魔した。私はお蕎麦だけは、長い時間待ったり、並んだりするのは嫌なのだ。やっぱりご縁がないと。とにかく初鞍馬だ。幸いにしてさほど待つことなく席に着くことが出来た。

待ちながらしげしげと店内を見回す。和風で居心地が良い。テーブルが4-5個と、あとは大きなお一人様用テーブルが一つ。お店の奥にはそばを挽く機械がデンと構えている。まるでお店の主人のような顔をしている。調理場の中には、確認できる範囲で、割と若い男性が二人。年配のオーナーと思われる方はおられなかった。お店はおかみさんと思われる女性がきっちりしきっておられて気持ちがよかった。

お客さんの中には、まだ明るいのに日本酒を気持ちよさそうに”やって”いるお年寄りが複数おられ、非常にうらやましかった。リストを拝見すると、おいしそうなお酒が目白押しでよだれが出そうだ。しかし私はお蕎麦を食べに来たのだ、、、。

それで自分の中ではすでにして非常に有名な、箱盛り蕎麦の大盛りをお願いした。日本茶が供されたが、濃く淹れられたわりには苦味の少ない、薫りもゆたかな、おいしいお茶だった。お蕎麦への期待が高まる。暫く妄想しながら、周りの人たちや建具の様子なんかを眺めながら、楽しくお蕎麦を待った。

床に並べられた石みたいなのは、傷んでいてあまりきれいじゃあないな、とか、電気は和風でいいけれど、ホコリがたまっていて清潔感が足りないな、、、とか。丁度の雰囲気はとても良いが、個人的にはもっときりきりとお掃除をお願いしたいと思った。そうです私は清潔病なんです、、、、。我ながら困ったものだ。また、てんぷら系の種物をオーダーするお客さんたちも多く、お店の中に油の薫りが充満しているのも正直気になった。しかしそれはまあ仕方がない。都会の人気がある小さなお店なのだから。

程なくお蕎麦が供された。おお、これが有名な鞍馬のお蕎麦なのか。塗の四角いお盆に乗っているのは、長方形の私的には非常に有名な、ふたがついた蕎麦を入れた箱、大根おろし、山葵、ネギの薬味が乗った小皿、さらに蕎麦つゆが入った小さな徳利だ。美しい。

箱のふたをあけると、美しいお蕎麦。やや平べったく、角は過度に立っておらず(シャレではないです)、いかにも手打ち、という顔をしており、お蕎麦の幅が微妙に整わない感じも好ましい。星は目立たず二八のようにも見えるのだが、能書きには十割と書いてある、、、、と、このあたりでお蕎麦の薫りにアタマをやられた。個人的にものすごく好きな薫りだ。私のお蕎麦を評価する一つの軸に“栗のような薫り”というのがあるのだが、ここのお蕎麦は間違いなく“栗”を感じさせる。これまでにであったお蕎麦の中で、私のこの個人的な基準を満たすのはこのお店で僅かに3件目だ。ほかの2店は、、、、まあそれは良しとしよう。それでアタマをやられてしまって、お蕎麦をお鼻にぱったりとつけ、クンクンやって幸せになり、そのままお蕎麦をわしわしとほとんど全て食べてしまった。これはおいしい。

“栗の薫り“がするお蕎麦は間違いなくおいしいのだ。それで例によって糸の様に細く切られた輪切りの葱(白髪ねぎではなく、真っ白い部分の輪切りだと思う)、小さくまとめられた大根おろし、それから薫り高く辛さはあまり感じさせない山葵を、つまみのようにして各々楽しんだ。それでようやく蕎麦つゆだ。順番がおかしいがまあ仕方がない。物事には勢いというものがあるのだ。これを徳利から蕎麦猪口に移して味わってみた。醤油や塩気が背景に引っ込んだ、カツヲが前にでた蕎麦つゆだ。ほのかかつ自然で上品な甘みも感じる。手がかかっているのは間違いない。このままどんどんおいしく飲めてしまいそうだ。すごくおいしい。しかしお蕎麦はそれなりに力のある仕上がりなので、合わないかも、と考えた。それで半分ほど蕎麦つゆに浸して、、、、お蕎麦の勝ち。しかしそれ以上お蕎麦を蕎麦つゆに浸す気になれずに結局全てのお蕎麦を食べきってしまった。魔法の様な早食いをしてしまった。

というわけで、アタマがしびれるようないい薫りにやられてあっという間にお蕎麦を食べ終えてしまった私だったのだが、もう一枚、とも考えた。しかしお蕎麦の順番を待って切なそうな顔をしているお年寄りも複数いたので、早々に席を立った。おいしかったがもっと食べたかった。もっと書きたいような気もするのだが、この先何度か足を運んでからにしようと思う。とりあえず鞍馬とのfirst contactは幸福な体験だった。値段もこれなら高くないかな、と思った。

私が入店した時だけならいいのだが、例えばハワイの高級ホテルにいるような感じの複数のご夫婦がテーブルを独占しており、次々に注文を追加して、待っている人たちを完全に無視して長っちりを決め込んでいる。また、おそらくは常連さんと思われるのだが、やはり外はまだ明るいのに、何度もつまみを頼んで長時間テーブルを独占している。これはどうかと思った。お昼のお蕎麦屋さんは、さっと食べて席を立つのが適切であるように感じた。まあ、人それぞれなので、アタマにきたりはしませんけれど。

お蕎麦の食べ具合を見ながら、蕎麦湯が供されたのだが、これがほぼ1リットルはあろうかというくらい、大量だった。これはもう大喜びで、どんどん飲ませていただいたのだが、時間とおなかの具合を考えて、蕎麦猪口に2杯で終わりにせざるを得なかった。残された蕎麦湯に、女々しい心が残った。

徳利から蕎麦猪口に蕎麦つゆを移すと、徳利の構造上、どうしても多少の蕎麦つゆが垂れてしまうことと、お店がいまいち清潔ピカピカではないこと、また、蕎麦湯を呑みきれなかったことがくれぐれも残念だった。またここに伺いたいと強く強く思った。流れているクラシックもなかなかいいと思った。蕎麦つゆの謎を解くまで、折を見て何度か通いたい。まだ私の中での”初鞍馬”は、終わっていないと思った。

良い;誰でも知っている、西荻の本格派お蕎麦屋さん。泣く子も黙る名店、と個人的には認識している。
もっと良くなる;このままでいいかな?徳利の形も変えていただくとなお良いです。お掃除もうすこしだけお願いします。そうです私は清潔病なのです。
また行く?;Yes!
総評;西荻窪の泣く子も黙る名店。あと何回か通わないと、本当のところを理解できないような気がしている。とりあえず、ここのお蕎麦は“うまい”です。スバラシイ。
トイレ;未使用



2016年2月 再訪 箱盛りそば 大もり 1340円

仕事のついでに幸運にも西荻に足を運ぶことができた。当然のように鞍馬にお邪魔した。比較的早い時間だったためか、並ばずにお蕎麦を楽しむことができた。しかも今日はこのまま家に帰ることができる。となれば、呑まない法はないだろう。ということで、お気に入りの田酒をお願いした。上品なガラスの水差しのなかで涼しげに揺れている田酒、素晴らしい。おちょこもずっしりとしたガラスのものだったが、呑み口が薄いのが良かった。のんびりとなめていると、前回同様の箱盛り蕎麦。お蕎麦だけかわいい女の子が出してくれた。個人的にはおかみさんでも十分うれしいのですけれど。それで前回同様、玄蕎麦は違うのだろうけれど、ブレのないお蕎麦を一心不乱に手繰って、今日の鞍馬体験を終えたのであった。今日も素晴らしかった。ごちそうさまでした。今日はたっぷりと湯桶に満たされた蕎麦湯を根性で全部飲み干して、達成感とともにお店を後にしました。満足しました。しかしこのお店のお客さんの平均年齢は驚くほど高い、、、、。オレなんか小僧っこだ。


2017/9 再訪 箱盛りそば おおもり 1340エン

幸いにして鞍馬を再訪することができた。我ながらなんと運のいいことよ。昼さがりに伺ったのだが、例によって年齢相が高いお客さんたちがいい雰囲気を醸し出している。常連と思われる方々は、のんびりと昼酒を楽しんでおられる。私は残念ながら雑用で忙殺されており、午後の予定が詰まっているためよだれを垂らして我慢するしかない。いつものように角盆に清潔な紙がしかれ、小皿に輪切りの繊細なさらし葱、大根おろし、細かくすりおろされた生山葵。その脇には小さな蕎麦猪口と、おそらく蕎麦つゆを供するためにわざわざ作らせた広口の徳利に少量の蕎麦つゆ。これだけでお酒が呑めるのに、、、いや、今日は我慢だ。冷たいお茶を飲みながらじっくりと待つ。しかしあまり混んでいなかったためか、ほどなく箱盛りそばが供された。蓋を開けてみると、見目麗しいきれいなお蕎麦。しかしお蕎麦の薫りは前回よりも控えめな印象。それ以外はぶれを感じさせない、質の高い完成されたお蕎麦だ。特筆すべきは蕎麦つゆだ。今日の蕎麦つゆは、高いレベルに洗練された端正なつゆであり、そのまま全て飲み干したい衝動に駆られて我慢するのがつらかった。神田まつやより薄め、甘さ控えめ、出汁の方向性が違ってカツヲ小魚系以外のものがすこし加えられているようだ。全体のまとまりは大変結構であり、お蕎麦と一緒でなくてもすでに完成された“料理”になっていると感じた。

なんとか自分を律しきって落ち着きを取り戻し、いつものルーチン通りにお蕎麦を楽しむことにした。まずはお蕎麦にお鼻ペッタリして薫りを全身で味わう。もう一度蕎麦つゆをすすってお蕎麦とのバランスを考える。結局半分弱程度お蕎麦をくぐらせることとした。あとは夢中の蕎麦時間で、あっという間にお蕎麦を手繰り終わってしまった。なんのかんの言ってもとてもおいしいお蕎麦だ。薫りがもうすこしだけ強めで、もりがもっと大きければ、注文の付けようがないスバラシイお蕎麦だ。今日もごちそうさまでした。

終わりに近づくにしたがって濃さをましてどろりとしてくる、別仕立てと思われる湯桶
にみたされた蕎麦湯を、夢中で全て飲み干して、満足してお店を後にした私なのだった。ダメだ今日は頭が回らない、、、



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醸し人九平次 純米大吟醸 雄町(おまち) 株式会社萬乗醸造 720㎖ 1819エン [日本酒]

醸し人九平次 純米大吟醸 雄町(おまち) 株式会社萬乗醸造 720㎖ 1819エン


実は初めての醸し人九平次だ。あんまり人気があるのでこれまで手にしたことは無かったが、たまたま立ち寄った地酒屋さんにひっそりと置いてあったため思わず手に取った。四合瓶の場合は1500エンを目安にしているのだが、今回は好奇心が勝ってしまった。

四合瓶を手にした私は、待ちきれず封を切って街角でテイスティング。この際人目は完全に無視する。ボトル(といってもいいだろう、まるでワインのボトルのようなので)の口にお鼻を押し付けてほのかに漂ってくる上立ち香を楽しむ。鮮烈な“ブドウ系”の爽やかな薫りだ。奥行きもあり、薄ぺらっさとは無縁だ。

こういったお酒は、じっくりとワイングラスなどで味わった方がいいと思うのだが、人生は短い、クルマにでも跳ねられたら台無しだ、などとブツブツつぶやきながらそのままお酒をあおってしまう。控えめに見てもいわゆるアル中と呼ばれて否定できるような行為ではない、、、しかし、おお、うまい! 味わいは山田錦で醸したものと比較的近いようにも思われるが、もう少しすっきりと厳しい印象を受ける。酸味もちょっと強めカナ?しかしやはり山田錦系の大吟醸と大雑把な方向性は似ている。ただ少しだけ厳しめですっきりめ。どんどん呑んでしまいそうな後を引く味わいだ。わずかなガス感とともに苦みも。えぐさや強い酸味は感じさせず後味はあくまでもすっきり。全体としてワインに近いような印象を受けたのだが、やはり狙っているのだろうか。

そのあたりでやめてあとは自宅でじっくりと。知人からプレゼントされた愛用のぐい飲みに移して味わってみると、、、。うん、ぐい飲みを冷やしておかなかったから全体の温度が上がって、優しく懐が深い味わいに変化している。この状態の九平次は、万人向きの教科書のようなお酒だと思われた。味わう温度によっても表情をくるくると変える、玉手箱のようなお酒だ。あっという間に呑み干してしまったが、2000エンでもいいかな、と思わせるだけの実力がある、技ありの一本であった。

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徒然FD2 2017/9-2 [クルマ]

徒然FD2 2017/9-2

オレのFD2のメンテが終わったらしい!
早く会いたい!

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荻窪 本むら庵 [日本蕎麦]

8月某日
荻窪 本むら庵 せいろそば 735円 2枚

駅からとぼとぼと歩いて到着すると、広い駐車場、大きな門構え、高い天井と店に面した小さいが渋いお庭、、、店内は静謐かつ清潔。お蕎麦を食べる前に、いっぺんでこのお店が気に入ってしまった、、、駅から遠いことを除いて。塩を肴に剣菱を枡ですすりながらお蕎麦を待つ。一見ぷるぷるなよなよ、蕎麦のつぶが残された繊細なお蕎麦だが、口にしてみると何というか、きちんとカドが立った、薫り高い麺だ。つゆ、薬味もお蕎麦に合わせた、やや繊細な印象を残したものだったように思う。お庭を拝見して、剣菱をおかわりして、蕎麦湯をのんで幸せになって帰宅。

日本酒を呑んでしまったので全体の印象で語るしかないが、私のようなおじさんの期待に余裕でこたえる”端正な”お蕎麦屋さん。帰るのが惜しくなって卵焼きを買って帰り、家族と一緒に食べた。やや甘さが勝っているものの、これも素晴らしい大人の食べ物だった。

良い;広くj清潔な店内 行き届いたサービス 廉価で高品質なお料理
もっと良くなる;これ以上何を望むのか このままでいい 日本酒が剣菱のみだが、美味しい日本酒の種類が増えたら家に帰れなくなる、、、。
また行く?;Yes 今度は呑まないで お蕎麦だけを心ゆくまで食べてみたい
総括;海外でも有名なお蕎麦屋さんの本店。支店が六本木にもあるはず。お店は広く清潔でサービスも堂に入ったもの。素晴らしい。もっと沢山食べたい、、、。




再訪 2017/9 せいろ756エン 田舎864エン

久しぶりに本店まで伺うことができた。幸いにして贅沢な時間の使い方ができたので、お昼時の本むら庵へ。店内はいつもながら繁盛しており、お金持ちそうな年配の方々が楽しそうにお話ししておられる。ほとんどの方たちが昼間からビールなど嗜んでおられる。なんとうらやましい。私はといえば休酒中の身の上、ここはグッと我慢だ。小さいが良く手が入れられたお庭を眺め、お茶をすすりながらお蕎麦を待った。やっぱり和風の建物やお庭っていいな。オレも爺になったということだろう。お世話をしてくれる花板さんたちはなんだか家族的な雰囲気のおばちゃんたちであり、喋ったり怒ったりしながらちょっとたどたどしくお世話してくれる。でも喧嘩はやめてほしい。それでも素人っぽい感じが私は好きだ。“田舎を先に出してもいいか?”とおっしゃるのでそのようにしてもらった。本来は味わいが繊細なせいろが先が望ましいのかな、と思うけれども、まあ細かいことはどうでもいい。

久しぶりの本むら庵。ワクワクしながら待っていると、田舎蕎麦は大きめの四角いせいろに乗せて供された。蕎麦つゆは小さな徳利、蕎麦猪口も小ぶりで手の中にすっぽりと納まりいい感じ。小皿には多めのさらし葱の輪切りとこんもりとした生山葵だ。お葱は新鮮で、うまい具合に苦みが抜いてある。これだけで一合はお酒が、、、ああ、、、そうだった今日はだめなんだった、残念だ。山葵は細かい部分と荒い部分をいい感じに混ぜてあるのだが、本日のものはかなり強烈にお鼻を“キック”する。ちょっとだけにしておこう。さてさて。

お蕎麦は当然太目、穀物の粒々を感じさせるような断面。大きめの星が散っている。エッジは適度に丸く、長さはかなーり長めだ。手打ち機械切りということか?わずかなつなぎと力強い穀物の香り。繊細さ少な目、野性味多め。しかし全体としてかなり洗練された印象を与えるお蕎麦だ。男前だ。噛んで食べるタイプなので喉ごしは“ごりごり”した感じ。数本やってみると、これはおいしい。にっこりしてしまう。蕎麦つゆは、、、と。ヒゲタ醤油を使っておられるというこの蕎麦つゆは、神田まつやのものをすこし薄く、甘さをかなり控えたような感じ。カツヲ感は控えめだ。地味だが全体のまとまりはスバラシイ。田舎との勝負は圧倒的にお蕎麦の勝ちなので、格好は悪いがほぼすべてのお蕎麦を蕎麦つゆにくぐらせて手繰る、というか頬張る。これはおいしい。いつもながらお蕎麦のもりは寂しめではあるが、一枚でもかなりの満足感だ。

さて、次は定番のせいろだ。田舎と比べて細く、白く。薫りもお鼻をペッタリするまでもなく繊細な穀物の甘い印象。“くねくね”と横たわったお蕎麦のはかない見た目がなんともスバラシイ。調理場の中をじっくりと見ていたら、職人さんが指先で、せいろの上のお蕎麦を丁寧に“つんつん”しておられた。ナルホド、こうやって“くねくね”させるのか。初めて知った。なぜ“くねくね”?蕎麦つゆとの馴染みをよくするためなのか?くねくねしたほうがかわいいから?謎は深まるばかりだが、謎は謎のままにするのが大人っていうもんだ。それで久しぶりのこのお蕎麦を数本、そのまま手繰ってみる。口の中で広がるお蕎麦の薫りと味わいは、見かけよりも濃厚だ。つなぎも多少入っているように思われるが全く気にならない。せいろの方は半分程度を蕎麦つゆにくぐらせ、生山葵をときどき舐めながら、一気に手繰り切った。満足だ。

食後に供された蕎麦湯は、別仕立てのものではあるが、湯桶の上は薄く下が濃厚というしつらえ。おばさまたちは箸でかき混ぜたりしているようだが、オレは漢だ!すべて飲み干して上から下まで堪能させていただいた。ごちそうさまでした。大満足だ。こんなお店が拙宅の近くにあればなあ、といつも思う私なのであった。ああ、升で剣菱すすりたかったなあ。次はいつ来れるかなあ。

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