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徒然FD2 2017/12-2 [クルマ]

徒然FD2 2017/12-2

あいも変わらずK20Aをレッドまで回して通勤を楽しんでいる。“わが信頼するメカ氏“が、オイルが3000㌔を超えないうちは好きなようにブン回しても平気、と保証してくれたので、遠慮なく(法を順守しつつ)アクセルを踏み込んでいる毎日だ。今日も最高に楽しかった。日常的に9000回転まで回しても壊れないエンジン、それこそがHondaの神髄、日本のお宝だ。大切に、しかし徹底的にこのクルマを走らせていきたい。

今朝方、機嫌よく大きな橋を走っていたのだが、突然目の前に大きなマットレスのようなものが!前後左右に目を走らせて素早く避けることができた。しかし誰がこんなものを路上に、、、。後ろの方でパニックブレーキが聞こえた。用心して走っていたところ、小さな袋のようなものやごみのようなものが次々と視界に現れる。準備をしていたので軽々とパス。

次に視界に飛び込んできたのは、なんとセメントまみれのプラバケツだ!おそらくミキサー車か何かが適当にフックか何かに引っかけておいたものが、折からの強風で振り落されてしまったのだろう。しかしなんと無責任な。ふざけやがって!バケツは2車線の橋の上を右や左に踊り狂っている。そいつにぶつかったり、パニックったり、目の前で何台かの車が半狂乱になっている。それはそうだろう。誰だって路上のバケツにぶつかってクルマを痛めたくはない。

この間数秒だっただろうか。目の前に踊っているバケツが右に来るか左に来るか、予測はできない。ちらりとサイド、バックミラーをにらんで左車線を選んで腹を決め、アクセルを踏み込んだ。目はつぶらずにまっすぐバケツを睨み付ける。血圧が上がって耳の奥がドキドキいっている。左車線に向かっていたバケツは幸いにして突然くるりと向きを変え、右車線に転がっていった。後ろのパニックブレーキの音を聞きながら、汗ばんだ手のひらを見つめた私なのだった。ああ、朝からびっくりしたでしょう、、、。

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The ultimate single amp その後 [音楽]

The ultimate single amp その後


Single Amp.jpg
最近また、エレキに戻っている。Jazzを勉強する機会に恵まれたからだ。昔知りたかったことを教えていただけるチャンスを目の前にして、オジサンの血潮は熱く燃え上がっているのだ。それで、いまだに持っているFenderのアンプと、ほこりをかぶっていた自作のChampをModifyしたSingle Ampに火を入れて一緒に燃えあがっているのだ。

かつてお金をかけて雑に作ったSingle Ampはまともなものではなく、知識と経験が整ってから手を入れ、何とか使えるようなものに仕立て上げた。しかしこいつをFender Blues Juniorのキャビにつないで実際に使ってみると、何のエフェクターもかまさないのになんとなくひずんでいるような音になってしまう。Blues Juniorについている大きなスピーカーのせいなのかもしれない。インピーダンスはあっているはずなのだが。小さなスピーカーがついているチャンプのキャビネットは、倉庫で盗まれてしまったらしく見つからない!ともあれ、Fenderにビルトインされたアンプではなく、自作のアンプで練習したい気分なのだ。

楽器のセッティングを変えていろいろとやってみたのだが、全然だめで、全くJazzの音にならない。いわゆるHeadroomが狭く、なんとも余裕のない、色気のない音になってしまうのだ。エフェクターを駆使すれば何とかなるのかもしれないが、Jazz系の音楽の場合、エフェクターは最小限にしたいではないか。ハム付きのテレをつないでもだめ。フルアコをつないでもダメ。Telecaster Customをつないでもだめ。さてどうしよう。

重要なことを忘れていた。

このアンプは、整流管の5Y3に加え、プリ管12AX7とパワー管6V6で構成されているのだが、パワー管を交換することができる設計になっているのだ。といっても、手元にある真空管はわずか数種類しかない。その前に整流管を手持ちの5AR4に代えることにする。これだけでもすこし音の印象が変わる。

まずは手持ちの6V6をかわるがわる交換してみる。意外なことだが、ペアとして売られているものでも、自分の耳で違いが分かるくらい音が変化するのだ。しかしそこは同じ管なので、変化の割合はごく微々たるものに過ぎない。その後5881やKT88も試してみる。このアンプは、電源トランスのヒーター巻き線に余裕があるのでそれが可能なのだ。但し定数の設定が各々に最適になっているわけではない。

各々ペアで購入して2本ずつ持っているので、すべてを試してみる。やはりKT88が音の力強さからしてダントツのような気がする。弾いてきて気持ちがいいし、なんだか”球”が遠くまで飛んでいくような感じ。音がぐいぐいと前に出ていくのだ。これはすごい。ダルマのような大げさなルックスも素敵だ。パワー管はこれに決まったのだが、最終的な音がどうも気に入らない。音に張りがなかったり、わずかなノイズが入っていたり、響きがちょっとしょぼかったり。

プリ管の12AX7、それもエレハモの割と高い奴を刺してあったのだが、これが悪いのかな、と考えて、12AY7、AU7、AT7などに置換してみる。Xと比べた場合のゲインは、以下のようになっているらしい。

# 12AX7 (gain of 100)
# 12AT7 (gain of 60)
# 12AY7 (gain of 45)
# 12AU7 (gain of 19)

つまり、ゲインを下げてヘッドルームを拡げたような効果が得られないか、と考えたわけだ。プリ管をたくさん手元に持っている私も狂っていると思うが、せっかく手持ちにあるのだから使ってみない法はない。とっかえひっかえしてみるが、どうもしっくりと来ない。ゲインを下げると真空管アンプ特有の音の“張り”が失われてしまって楽器を弾いていて楽しくないのだ。

この時点で気が付いた。私は手元に数種の12AX7を持っているのだが、こいつらのスワップを試していないではないか!さっそくやってみる。JJとかEHの安い奴、高い奴、安売りで買った奴、昔無茶をしてちょっとおかしくなっている奴、、、。それこそとっかえひっかえだ。途中で興奮して電源を入れたままでプリ管を引っこ抜いてしまってえらいことになった。幸い大けがはしないですんだ。その中の一つ、秋葉原で拾ったスロベニアの安い奴なのだが、こいつが私のアンプにはぴったりということが分かった。ノイズは皆無で音色は真空管アンプ特有のプリンプリンした感じ、Jazzの複雑なコードを弾いても濁らずにうまく響く。派手ではないが気持ちのいい音だ。これはいい、これが最高だ!理屈も何もあったものではなく、恥ずかしながらCut and Errorの典型だ。しかし何とか長時間耳にしていても疲れない、自分なりの”いい音”を手に入れることができた。このアンプに、USACGの木部にGibsonのClassic57を乗せたテレをつないで鳴らす音が今のところ最高だ。このテレもずいぶん手間暇をかけて、、、まあそれはいいか。またの機会にしよう。

最近は、こんなセッティングでJazzを練習、というか勉強する時間が私の心の慰めとなっている。深夜はちょっと無理だが、お金はかからないし、知的な好奇心は満たされるし、いい趣味だと思っている。Jazz Guitarは私にとってはまだまだ難解で、アルコールを入れてしまうととても勉強にならない。だからJazzにもっとのめりこむことができれば、お酒をやめられるかもしれない。おそまつ。

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2017/⒓ 槽しぼり 純米吟醸本生「あおの天明」曙酒造合資会社 2814 エン(税抜き) [日本酒]

2017/12 槽しぼり 純米吟醸本生「あおの天明」曙酒造合資会社 2814 エン(税抜き)

Tenmei-Ao (2).jpg
その後「あおの天明」を買ってみた。緑と比べるとずいぶんさっぱりすっきりとしており、お米の違いもあるのだろうが、ブレンドの方向性がはっきりと違っていることを理解した。一歩届かないが爽やかな果実様香があり、フレッシュですっきり、日本酒から白ワインに半歩踏み出したような印象。後味は爽やかの一言で、苦みや、日本酒特有の臭みのようなものは全く感じさせない。大量に呑んでしまいそうになるが、グッと我慢してほどほどでやめておくようなお酒だ。

2480エンは個人的にはバーゲンだと思うのだが、お酒屋さんは値札は間違いで、2814円で売りたいとおっしゃる。なんだかヤマトの値上げ騒ぎで、蔵元からそのように指導されたとかされないとか。「みどりの天明」が値上げされていたのも同じ理由らしい。しかし店頭の値札には2480エンと明記されているのだから、仮に損をしたとしてもその値段で売るべきだろう。それにさらに消費税を乗せたいとおっしゃる。結局2480エンのお酒が、数分で3000エン以上に化けてしまった。どうしても「あおの天明」が欲しかったので、今回は我慢することにした。しかし今後このお店に伺うことは無いだろう。さあ、困った。拙宅の周りにこのレベルのお酒を日常的に扱うことのできるところは他にないのだ。これからどうしようか。納得のいかないお酒は一滴たりとも吞みたくないのだ。また断酒をしてみるか?長くは続かないだろうが。

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徒然FD2 2017/12-1 [クルマ]

徒然FD2 2017/12-1

車検のタイミングで、FD2を、内外とも新品同様にリセットしたことは報告したとおりだ。自分の運転の”癖”は残っているが、少なくとも外見は、新品同様だ。フルバケがついており、(アクセスの足を入れてあるので)多少車高が落ちている以外は、完全にノーマルと言っていいだろう。”我が信頼するメカ氏”に全て任せたので、機械部分も最高の出来だと思う。新車を買うよりもずっと良かったと自分の選択に満足する毎日だ。彼は、”新品同様じゃなくって新車ですよ。KJさんはやりすぎですよ”とのたまった。ともあれ、しばらくはクルマのことで、頭を悩ませることは無いだろう。

先日早朝、いつものように、法的に問題がない場所と速度で、K20Aの咆哮を楽しんでいたのだが、ついつい右足が“重く”なりすぎて、突然“ガーン”というような衝撃が車から伝わり、その後強いエンジンブレーキがかかったような挙動を示してアクセルが入らなくなる、、、。何が起きたのかというと、レブリミッターにあててしまったのだ。このクルマをノーマルで乗っている人ならだれでもが経験する、あの”悲しい”現象だ。私は”毎日一度はレッドゾーン”をクルマに課している人なので、車載のコンピューターをいじらない限りは避けがたい現象だ。しかし車検を通してからは初めてなので、久しぶりにびっくりした。

いつものことではあるが、雑な自分の運転をクルマに叱られているようで、なんだか落ち込んでしまう。クルマに対する罪悪感というか。私のような粗忽な人間は、今後もこのままリミッターを解除しないほうがよさそうだ。世界最高の四気筒NAエンジンを壊してしまうからね。

少なくともしばらくは、完全にノーマルな状態のこのクルマを楽しもうと考えている。
タグ:FD2
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2017/9 槽しぼり 純米吟醸本生「みどりの天明」曙酒造合資会社 3165エン(税込) [日本酒]

2017/9 槽しぼり 純米吟醸本生「みどりの天明」曙酒造合資会社 3165エン(税込)

tenmei.jpg
お酒の買い方を決めた。徒歩で特定の某酒屋さんまでてくてくと出向き、手に入れば獺祭の50を一升瓶で。売り切れていれば店内にある1)山田錦2)吟醸以上のお酒を一升瓶で購入し、最後までじっくり付き合う、というものだ。基本家呑みで、日本酒以外のアルコールはできるだけ口にしない。日本酒以外を呑むくらいならお水を選ぶ。もろもろの事情で某酒屋さんに行くことができなければ我慢する、というルールを本日勝手に制定した。さようならワイン、さようならビール。まあ仕事上の付き合いは別だが。

ということで本日がその初日だ。某酒屋さんまでてくてくと赴き、獺祭を探す、、、やはり50だけが欠品だ。四合瓶や等外にもものすごく惹かれたが、ルールは守るためにあるのだ。いろいろと考えた末に天明を手にいれた。よだれを垂らしながら自宅へ。さっそく封を切ってみる。プシュっとちょっとガスっぽい。おお、これはいい薫りだ、、、。うまいに違いない、と確信する。結果的に私の確信が裏切られることはなかった。

上立ち香は、まさにフルーティ。リンゴ~洋ナシ系。バナナっぽさもある。どうもいい加減な表現だな。それで含み香は、やや酸味が強くなる印象。口に含んでみると、とっっっても爽やか。ジューシーという表現がぴったりとあてはまる。これだよこれ、こういうのが好きなんだよオレ。控えめだがにぎやかな味が一瞬にして舌の上でパーティをしているようだ。そいつらが一斉に甘酸っぱい味と薫りを残して喉の奥にあっさりと滑り落ちていく。ちょっと寂しい。後味は不思議だが大人っぽい苦み。後をひくおいしさとはこのことだ。ヒリヒリとした印象を私の疲れた舌と歯茎に残しつつ、手を振りながら去っていく天明なのであった。超絶お勧めです。うまい。

封を切ってから呑み終わるまでの数日間、もちろん冷蔵庫でできるだけ動かさないように冷やしておくのだが、少しずつ少しずつ味が変っていく。突進した味や薫りがみるみる丸くなっていくのが楽しい。これを成長と呼ばずしてなんと呼べばいいのか?だから日本酒は一升瓶に限ると思うのだ。



2017/11 槽しぼり 純米吟醸本生「みどりの天明」曙酒造合資会社 3547エン(税込)

いつ買っても間違いなくおいしい、幸せになれるお酒、それが天明だ。「みどりの天明」は2回目なのだが、値段が上がっているのか?少しプレミアを乗せているのか?しかし3500エンに見合うだけの幸せな時間をもたらしてくれるお酒ではある。味も薫りも安定しており、文句なしの美酒だ。自分はこういうのが好きだなあ、、、。前回楽しんだものとは印象がやや異なり、輪郭がよりすっきりとしており、味も薫りもくっきりと鮮やか。ロットの違いによるものなのか、保存にかかわる違いなのか。ともあれ、天明は今のところはずれなしだ。次は使っているお米が違う、「あおの天明」を試してみようか。山田錦じゃないからどうしようか。ふむ。



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鎌倉 長谷 以志橋 せいろ 大盛り 1060エン [日本蕎麦]

鎌倉 長谷 以志橋 せいろ 大盛り 1060エン

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行きつけにしているお店に振られてこちらへ。鎌倉駅からのんびりと歩いても、私の足であればさほど時間はかからない。快適な鎌倉散歩の後にお店へ。商売をするお店としてのの立地は最高であるが、交通量が多い交差点のすぐ脇ので、必ずしもお蕎麦屋さんにとってベストなわけではなさそう。しかし老舗だというので期待してなかへ入る。

店内は和風のしつらえで、お客さんの年齢層は非常に高い。店内は清潔感があって大変結構だ。玄関周囲に並べられた椅子に言われるままにおとなしく座って待つ。椅子の上におかれた座布団は、ずいぶん年季が入っている。しばらく待って、幸いにしてテーブル席に通された。私は靴を脱ぐことを求められるお座敷が、最近は苦手なのだ。それはともかく、花番さんには迷うことなく、いつものようにせいろを大盛りでお願いした。出されたお茶は挽いた粉茶を熱い湯で説いたもの。抹茶のようでもあり、なかなか結構であった。

お蕎麦は角盆に載せられて登場。四角い朱塗りのせいろにお蕎麦がこんもりと盛られている。これはいいぞ!お蕎麦は細く、エッジは鋭く、星はほとんど目立たない。クンクンしてみると、新蕎麦でもあるようで、ほのかなお蕎麦の穀物薫。甘く、ふくよかないつもの薫りだ。ちょっと青苦っぽいところが何とも言えない。期待して数本手繰ってみると、丁寧に冷水で締められたことを感じさせる長―いお蕎麦だった。機械打ち機械切り、二八と思われ、ていねいに調理されている。ふむふむ。蕎麦つゆは、、、と。蕎麦猪口には入れられておらず、小さなだるまさんのような徳利に比較的多めにたっぷりと。見かけはかなり辛い蕎麦つゆのように見受けられた。少量啜ってみると、おお、これはなかなかおいしい。醤油、カツヲ、味醂のような甘さが混然一体となって、各々の成分が分りにくいような、洗練された蕎麦つゆだ。まあ、マスプロの蕎麦つゆでもそんな感じになるのではあるが、ここのはもちろんそうではないだろう。じっくりと味わってみると、比較的からめであるが、典型的な江戸前のものと比べると、ややさらりとしている。小皿の薬味は、さらしすぎだが風味を失っていない輪切りの葱と、ひと手間加えた感じの適度な量の生山葵だ。各々なかなか結構な味わいだ。お酒を飲んでつまみにできないのが残念なくらいだ。観光地なのになかなかいいな、というのが正直な第一印象。

それで、お蕎麦を三割ほど蕎麦つゆにくぐらせて、手繰り始めるのだが、意外だが蕎麦が勝ってしまって、味わいが乏しい。これではお蕎麦を楽しめない。少し考えて、細いお蕎麦ではあるのだが、のどではなく奥歯で味わう様にして、蕎麦つゆも六割ほどくぐらせることとした。ちょっとカッコ悪いけど、背に腹は代えられない。すこし噛んで、のどではなく、奥歯で味わうというやりかただ。そうすると、このお店のお蕎麦の良さが際立って、おいしく手繰る(今日の場合はじっくり味わう)ことができた。それでも大食漢の私は、例によって一瞬でお蕎麦を味わいつくし、小さな湯桶に入れられた少しすくなめかつ薄めの蕎麦湯をすべて頂き、あげくに、いつもはやらないことなのだが、徳利に残った蕎麦つゆを全てそのまま楽しんで、満足してお店を後にしたのだった。ご馳走様でした。

写真がPoorなので、機会があったら差し替えたい。
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大島 銀杏 せいろ 大盛 1143エン [日本蕎麦]

大島 銀杏 せいろ 大盛 1143エン

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このあたりを歩く機会があったため、足を延ばしてお店に伺うことにした。下町のなんというか、小さな工場や住宅が並んでいるあたり、天神さま(と思われる)のお隣、というか、実際は敷地内と思われる場所にこのお店は“突然”建っている。お店の上の階に、ご家族が住んでいるように見受けられた。家族で気合を入れて営業しているお蕎麦屋さんなのだろうか。それならば私の好きなお蕎麦屋さんのパターンだ。外観をしげしげと眺めてみると、80年代に青年時代を迎えた私のようなものには、嬉し恥ずかしいコンクリート打ちっぱなしの建物だ。

何はともあれお蕎麦を食べよう。遠慮せずにどんどん店内に入ってみると、思った通りの店内のしつらえだ。高い天井、壁に飾られた絵。おそらくご亭主は私と同じような世代の方なのだろうと確信した。週末だから仕方がないが、着飾った若者で店内は活気にあふれている。待たせていただいて、やがて席に通された。すぐにアツアツの蕎麦茶が供されたのだが、これは嬉しかった。お茶はやっぱり熱いほうがおいしいと思う。ニコニコしながらいつものようにせいろの大盛をお願いした。

木とコンクリートがむき出しになった内装のこのお店は、私にとっては懐かしい雰囲気を醸し出しているのだが、おそらく現在の若者たちには新鮮に映るのではないだろうか。個人的には大変居心地がよろしい。面白いと思ったことには、土地柄なのか、お客さんたちは上品な感じの方たちと、ちょっと荒っぽい感じの方たちが入り混じって全体として独特の雰囲気を醸し出しておられる。そんなことをボーっと考えていると、お蕎麦が塗りの角盆に乗せて供された。どれどれ。

おお、これはいわゆる“箱蕎麦”ではないですか。添えられた細く繊細な竹箸。小皿には白髪ねぎと丸く盛られた生山葵、さらにはからし大根。蕎麦猪口は注ぎ口のついた白磁のようなもので、蕎麦つゆが入れられた徳利は、小さくまん丸いものでかわいらしい。ではお蕎麦はどうだろうか。中細でやや扁平、星は目立たずエッジは鋭くはないが立っている。あまり長くはなく、私の個人的な印象では、西荻の鞍馬のものにやはり似ている。しかしお鼻クンクンで薫りを吟味してみると、つなぎの小麦がかなり強い印象を与える。つなぎ多めの鞍馬?しかしお蕎麦の穀物の蠱惑的な薫りは十分に楽しめる。いい出来だ。お蕎麦はわかった。では蕎麦つゆはどうなんだろう。少しだけすすってみると、おお、カツヲ周辺の発酵要素の多い、鞍馬の蕎麦つゆにやはり似ているようだ。こんなところでなかなか口にできない鞍馬のお蕎麦に出合えるなんて!頭の中で計算し、お蕎麦を3割ほど蕎麦つゆにくぐらせることにして、さっそく手繰らせていただく。ここのお蕎麦は蕎麦つゆのからみがいい。途中で蕎麦つゆを継ぎ足すことにした。ちょっと格好悪いがまあいいだろう。どんどん手繰ってあっという間に密度の濃い蕎麦時間が終了した、満足だ。お蕎麦ってはかない食べ物だけれど、そこが何とも言えずいいんだよね。

しかしその後に供された蕎麦湯が残念ながらいただけなかった。小さめの湯桶にいれられた別仕立ての蕎麦湯は、なぜか冷え切っており、水のようであった。けっこう長い間お蕎麦を食べてきたが、冷たい蕎麦湯を出されたことは初めてだ。文句を言おうかな、とも思ったが、今日の蕎麦時間を台無しにするのはもったいない、と考えなおした。そして笑顔を取り戻してお店を後にした。私と同じような残念な思いをするお客さんがほかにはいないことを祈りつつ。それでもここはいいお店だと思う。時間があればまたお邪魔したい。

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広尾 たじま もりそば 大盛り 930エン [日本蕎麦]

広尾 たじま もりそば 大盛り 930エン

広尾は個人的になじみ深い場所なのだが、なかなか自分に合うお蕎麦屋さんが見つけられないでいる。以前は外苑東通り沿いになかなか良いお店があったように記憶していたのだが、先日足を運んでみたところ、別の名前になっていてがっかりした。

それで、偶然見つけたこのお店に伺ってみた。
小さなビルの一階にあるこのお店は、まるでカフェのようなつくりになっており、道沿いにあるにもかかわらず、道行く車や通行人の目が気にならないような工夫がしてある。店内は小ぶりな一つの空間であり、その中に上質な机といすが並べられている。和モダンというやつなのだろうか?清潔感は十分であり、一人当たりの空間も広めに設定されており、居心地は良さそうだ。

腰を落ち着けてみて驚いた。昼時であったのだが、老若男女がそろっており、若い人が多い。私は仕事のついでに寄ったのだが、平日の昼だ。みんな何をして食べているんだろう。それで、若い女性客の全てがかなりのレベルの容貌。みんな裕福に見えた。男性は若いイケメンと、お金持ちそうな二つのグループにはっきりと分かれている。どちらにも属さない私は、少し居心地の悪さを感じざるを得ない。私の隣のおじいさんなんかは同席のおばさんに健康の話を滔々と述べており、時間を持て余したお医者さんなのかな、と思った。しかし蕎麦屋で健康の話なんか聞きたくないな。

感じのいい洋風のしつらえ?の花番さんに、と思ったが、男性の方にもりを大盛りでお願いした。小皿に上品に切った白髪葱(でいいのか?)と生山葵。山葵は小さな富士山のように盛り付けてある。それから傍らに小さめの蕎麦猪口と徳利に入った蕎麦つゆ。さっそく味をみたいのだが、日中でお酒を呑むこともできず、背中に視線を感じたりもしたので待つことにした。供された蕎麦茶を飲み干してしまうと、花番さんがすぐに継ぎ足してくれた。客席に目は行き届いているようだ。なかなかいいぞ。

それでお蕎麦は、ざるに盛られてざるのまま供された。よくあるように、ざるを逆さまに使って銘店盛りを演出することもなく、ざるをざるとして、くぼんでいる形のままに使っているので、そこそこの盛りの大きさとなっており、好感をもった。お蕎麦は細め、短めであり、エッジが鋭くたっているため、手こね手打ちを思わせる仕上がり。これは打ち立て茹でだてなのだろう。星は細かいものがごくわずかであり、お鼻クンクンしてみても、ほのかな蕎麦の香が上品に立ちのぼるのみ。印象として、僅かにつなぎを使っているのだろう、と思われた。歯切れ良し、喉越しは硬めのお蕎麦なので、やや引っかかるような。しかしこういうのは私の好みに合う。蕎麦つゆは、濃い紫でいい薫りが。少量啜ってみると、江戸前のしつらえのようだが、甘さ、カツヲは背景に落ち着いており、醤油が勝って前面に出てしまっている。材料にコストをかけているな、とは思うのだが、まとまりは今一つ、と感じた。お蕎麦は細めだが強いので、半分くらい蕎麦つゆをくぐらせて手繰ることにした。お蕎麦が短めなので時間がかかるのだが、比較的静かな店内で、じっくりとお蕎麦を楽しむことができた。

蕎麦湯をお願いしないと出てこないのは困ったものだが、湯桶にしつらえた別仕立ての蕎麦湯をたっぷりと楽しんで、お店を出た。今日はもうすこし頑張れそうだ、と思った。このお店は知る限りこのあたりでは最良のお蕎麦を出していると思う。値段も場所柄とお蕎麦の質を考えれば望外だ。このお店のことは正直よく知らないのだが、お蕎麦の職人さんは若い方なのかな、と感じた。このお店が今後何年も続き、職人さんの腕が円熟していけば、おそらく銘店の一つになるだろうな、というのが私の感想だ。吞み主体のお店になっていかないことを希望したい。

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八海山 越後で候1140(1231)エン [日本酒]

八海山 越後で候 八海醸造株式会社 1140(1231)エン

Echigo.jpg
さっぱりとした果物の、、、と、そこまでは今一つ届かないが、そういった方向の上立ち香。吞み口も予想通り爽やかで、するりすりと喉をおちていく。清流を思わせるような爽やかな喉越しで、苦みの先にのこる僅かな後味は、なんというかサッカリンのような不思議な甘さだ。私がよく知っているお酒の中では天晴と似た味わいだ。天晴を少し薄めて?若くするとこのお酒ににた味わいになりそうだ。冬季限定の搾りたて原酒とのこと。なかなかマニアックな、ニッチを狙ったお酒なのだろう。目先を変えるのにはとてもいい一本だと思った。調べてみると、純米吟醸バージョンもあるようだ。機会があったらそちらも試してみたいな。

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神保町 松翁  ざる 950円 [日本蕎麦]

神保町 松翁  ざる 950円

松翁.jpg

旧友と再会した。酒は飲まない約束になっていたのだが、相棒がどうしても一合だけでも呑ませてくれという。私には呑むなという。それはないぜ!と結局一合ずつ呑むこととした。つれづれに、最近のこまごまとした出来事を語り合いながら旧友と日本酒をすする、、、この世にこれ以上の幸せがあるだろうか?

結構シアワセになってしまってから、お蕎麦をお願いした。調子に乗ってざるを二枚ずつお願いした。このお店にはかつて大酒を呑んでいたころに何度もうかがっており、お蕎麦の味なんて覚えていやしないのだが(こんな銘店でなんと失礼な、、、)、大変おいしかった、というより、めちゃめちゃうまかった!というあいまいな記憶だけが残されていた。

その後うんちくだけは増えてゆき、池波正太郎が通い詰めただとかなんとかかんとか、知識だけはため込んだのだが、松翁実体験は増えないままだったので、ちょっとかすみがかった頭ではあったがお蕎麦を真剣にいただいた。

蕎麦つゆは2種類、我々二人とも当然のように濃口をお願いしたのだが、カツオに加えて多少昆布(本当か?)を感じさせる味わい深いものだった。いわゆる江戸風よりすこし”きつくない”仕上がり。白髪ねぎと少量だが生わさびが添えられて、文字通り本物のざるに乗せてお蕎麦が供された。お盆は無し、、、これはなかなか漢らしい。中細で角がきっちりと立った、わずかに緑がかった(酔いのせいかも)男前のお蕎麦で、結構な量のもりで登場。まずいつものようにお鼻をピッタリとつけてクンクン、栗のような、私が大好きな穀物の純粋な薫りを胸いっぱいに吸い込む。これは最近ではベストの蕎麦体験、蕎麦の薫りだ。そしてそのまま数本手繰ってみる。ムチムチとぽくぽくがいい感じに抱き合わせてある仕上がりのお蕎麦で、歯ざわり、舌触り、のど越し、薫りのすべてが高い次元でバランスしている。これはいい、最高だ。そして蕎麦つゆに三分の一ほどくぐらせて、、、、、すごい、お蕎麦と蕎麦つゆが上手な掛け算になっている。夢中でどんどんと手繰り続け、あっという間に2枚のざるをおなかに収めてしまった。鉄瓶?にいれたポタージュ的な蕎麦湯も、いつもながら大変結構でした。脱帽です。蕎麦湯で焼酎を割って呑みたかったが、相棒に制止されてあきらめた。

今度はお酒なしでうかがうことにしよう。多分そのほうがよりお蕎麦を楽しめるのではないか?

良い;神保町というよりは自分的には御茶ノ水にある銘店の一つ。昔からやっているお蕎麦屋さんだと認識しているが、現在のご亭主は脱サラしてからお蕎麦を始めた伝説の蕎麦職人と聞いている。神保町方面の頭のよさそうな人と頑固そうな蕎麦好きの老人たちが集っている印象がある。なにも変えないでほしい。特にお蕎麦のもりが良いのがグルマンである私にはありがたい。現状でパーソナルベストお蕎麦屋さん。

もっと良くなる;ずっとこのままであってほしい
また行く?;何度でもYes
総評;神保町にある、泣く子も黙る銘店。知らないと見つけるのが難しい。
トイレ;なかなか清潔
駐車場:多分ないと思う。車で行ったらお酒が飲めないではないですか。


2017/11 ざる 950エン

運よく自分だけの時間を作ることができ、久しぶりに松翁に足を運ぶことができた。お昼のお休みを取らないとのことであり、運が良かった。ざるをお願いした。いつものようにメガネが特徴的なご亭主。息子さんと思われる方も一緒に厨房に入っておられた。供されたお蕎麦のプレゼンは、いつもながらスバラシイ。

丸いざるにこんもりと盛られた比較的細く着られた手打ちそば。やや透明感があり、星はわずかしか散っておらず、エッジはかなり鋭くたっている。打ち立て、切り立て、ゆでたてというやつだろう。つなぎは目立たず、いーい薫りだ。蕎麦つゆはやはり辛い方を選んだ。これもいつも通りブレのない完成された蕎麦つゆ。例によって発酵の印象が強く、一口すすると頭が喜びでしびれてしまう。蕎麦猪口の上に乗せられた小皿には、生山葵、丁寧に輪切りしたさらし葱、それから少量の白ごま。嬉しいことに蕎麦つゆは、小さな徳利に入っている。丹精込めていることはわかっているが、もうすこしたくさん入っているとなおうれしい。さて。

今日はやや寒いので、蕎麦つゆを半分くらいくぐらせることにして、蕎麦時間に没入した。見た目、薫り、味わい、歯切れ、喉越し、全てハイレベルな素晴らしいお蕎麦だった。ご亭主のちょっと自閉症っぽい冷たい視線もいい味付けになっていると思う。もう一枚お願いするかどうかすごく悩んだのだが、使い込んだ鉄の急須(南部っぽい奴)で供された、ポタージュに近い蕎麦湯を全て堪能し終えると、その段階ですでに“完ぺきに近い”蕎麦時間だったような気がして、お代わりをあきらめることにした。運が良ければ次があるさ。

お店がもう少しお掃除してあれば、私にとって完ぺきなお蕎麦屋さんかもしれない、と思った。


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