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USACG Jazzy Tele [雑文]

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USACG Jazzy Telecaster

 Telecasterが好きだ。多分最初に手に入れたまともなギターがTelecasterだったからだろう。何事によらず、”初体験”は大切なのだ。わかる人はわかるだろうが、Telecasterの音はヒジョーに強烈なので、使い方がとってもムヅカシイ。それで自分好みの音が出る、Teleの形をしたギターを作ってみた。Warmothのパーツは買ってきてポンづけできることが多いのだが、USACGの場合はそうでもない(個人的感想です)。今回もそうだった。山超え谷超えて何とか楽器として成立させることはできたが、作業は本当に本当に大変だった。しかし振り返ってみるとなぜかとっても楽しい気持ちになったので、ちょっと報告してみたいと思う。
 ネックはストラトのラージヘッドスタイル、軽くバーズアイが入ったメイプルネックで指板はエボニー。ポジションマークはMOP。つくりはビンテージに倣った。指板はコンパウンドラディウスで、わりと平らな感じ。フレットはビンテージに近いくらい背が低く幅が狭いものを選んだ。ペグはゴトーのSDS510HAP、これは最高だ。ナットは漂白していない牛骨を買ってきて自分で削りだした。木部はつや消しのポリで塗ってもらった。残念ながらラッカーは選べないのだ。ボディは定番のスワンプアッシュの2ピース。指でたたいてみると、かんかんコンコンと、とってもいい音がする。これをMaryKayモデルに倣って塗ってもらった。木目が透ける薄めのクリームホワイトだ。ピックアップはフロントにGibsonの57年モデル、リアはJorBardenのダニーガットンモデルをおごった。ブリッジはいろいろなものを5種類も購入して、ようやくゴトーのチタンサドルを使ったものに落ち着いた。スイッチやポットは定番のスイッチクラフト、CTS、オレンジドロップなどでかため、銅箔や導電塗料でしっかりとノイズ対策もした。こうして振り返って書いてみると簡単だが、実際にはえらい苦労をしたのだ。

 一番苦労したのがネックだ。Tommyがテレではなくストラトのヒールになったネックを作ってしまったようで、取り替えてもらった。ストラトヒールのネックは、WebSpecialとして売りに出され、すぐに売れてしまった。次に、送られてきたネックに、ボディに取り付けるための穴が開いていないことに気付いた。もう一度送り返して、穴を開けてもらうようお願いしたのだが、”問題ないよー”と送り返されてきたものにはなぜか穴があけられていなかった。仕方がないので、テンプレートを作って自分でドリルプレスを使って穴を開けた。大事な穴なので、ヒジョーに緊張した。うまくいってよかった。次に、ペグの取り付けで大変な目にあった。ある寒い朝、大きなドリルプレスでヘッドの裏に穴を開けた。そしてブッシュをヘッドの表側に打ち込んで、ペグを裏側から挿入し、一つずつねじでじわりじわりとしめてゆく、、、、。ネックは堅いメイプルなので、慎重に慎重にゆっくりゆっくり、、、、、これまでこの手の作業で失敗したことは一度も無い。しかしUSACGのネックを使うのは初めてなのでいつもよりさらにゆっくりと慎重に、、、、突然ドライバを握る右手の抵抗が無くなった。何が起こったのか?よく見ると、ペグを固定するネジ釘を、私の怪力がねじ切ってしまったのだ!ネックに使われたメイプルの質が高く堅かったため、ネジ穴をもう少し大きくするべきだったのだろう。作業場がえらく寒いのが悪かったのかもしれない。実際に何が起こったのか、理解したときの悲しさといったら、、、。筆舌に尽くしがたいというのはこのことだ。暫く落ち込んで、作業から離れた。新しいネックを買って、ネジの残骸が木部深くに残ってしまったネックは捨ててしまおうかとも考えた。しかし結局そんなことはできなかった。せっかくTommyが面倒を見てくれたのだから、、、、。しかし気を取り直してネックに向かい合うまで、2年もの間このネックを放置した。我ながらひどい話だ。根性なしだ。私にとって、楽器は美しくないといけないものなのだ。修理の後が残ったネックなんて使いたくないよ、、、。しかし木の神様に怒られるので、気合を入れてでがんばった。ネックにドリルで大きな穴を開けてねじを取り出し、穴をきれいに整形して、木目をあわせたメイプルのダボを作り、穴を埋めてラッカーで塗装し、ヤスリをかけ、ペーパーで磨いて周囲の塗装に溶け込ませる、、、。大変な作業だった。忘れていたが、指板の一部が最初から欠けており、ここにもラッカーを塗りこんで埋めた。これも結構大変だった。そうではあったが、手間隙をかけたネックは、私にとって特別なパーツになってくれた。

 また、ナットを埋めるためのスロットがゆがんでいることが後にはっきりしたのだが、この部分の修正は本当に本当に大変だった。狭いのでのみが入らない。正確な作業なんて不可能だ。メールでアメリカの職人さんに相談してみたりしたのだが、うまい手は見つからなかった。ヤスリで修正を試みたが、なかなか正確な平面を出すことができず、結局ルータービットやジグを購入するなど、機械に頼らざるを得なかった。なんとか固くて真っ黒なエボニーに正確できれいなスロットを作ることができたが、時間とお金がたーくさんかかった。それ以外にも、ボディ裏に落としこむファレルのサイズが合わなかったり、コントロールキャビティの幅がWarmothのものと比べて狭かったり、いろいろ越えなくてはならない問題があった。しかし気合と根性と少しの経験で一つ一つ乗り越えていった。そしてなんとか完成にこぎつけることができた。しかしブリッジやナットの微調整に入ると、ボディやネックが若干ゆがんでしまっていることが明らかとなり、対処は本当に本当に本当に困難だった。ネックに力をかけて押したり、引いたり、弦のゲージを変えたり、ナット、ブリッジ、ロッドを何度も調整した。上述したが、ブリッジなどは実際5回も買いなおした。気が遠くなるような手間隙をかけた末に、なんとか楽器として成立させることができた、、、えらく大変だった。
 
 自分で現在最善と思われるパーツを集めて製作(アセンブル)したのだが、いつもの真空管アンプ(これも実は自作)につないで音を出してみると、自分のイメージとは少し違う音しか出ないようだった。あきらめずにコンデンサやポットを変えたり、PUの高さや角度を調整するなどして、少しずつ自分好みの楽器に仕上げていった。最終的には”Great”なギターとなり、私の毎日の生活に華を添えてくれている。この楽器の製作は、今まで経験したことがないほど大変ではあったが、マニアックで楽しい時間を過ごすことができた、といえないことも無い。ようやく最近、フラットワウンドを張るとなぜか音がまとまらなくなること意外は、ほぼ思ったとおりの、弾いていて幸せになれるような、満足のいく楽器に仕上げることができた。ラウンドワウンド弦を張ったソリッドギターでJazzを弾くのはちょっと格好悪いが、音は最高だぜ、と一人悦に入っている。

 このギターを仕上げることができてとっても幸せだが、やはり専門家に製作してもらうか、Fenderを買うほうがずっとお手軽でお安いと思った。お粗末。読んでくれる人がいるようなら、他のギターの製作記事も書こうかな。
タグ:ギター usacg
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