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広尾 丸屋 大もり [日本蕎麦]

6月某日 広尾 丸屋 大もり 650円

若かりし頃、このお店の前を何度歩いたことだろう。数百回というレベルではない。間違いなく千回は超えている。しかしお蕎麦に目もくれなかった当時、丸屋さんは私の心に訴えかけるようなお店ではなく、一度も暖簾をくぐっことはない。今思えば大変もったいないことをしていた。本日、広尾近辺で所用があり、大仕事を済ませ、ほっと安心したらお蕎麦屋さんで休みたくなった。それでこのお店を目にして、ふと入ってみる気になった。初めてこのお店の前を歩いてから、何年経ってしまったのだろう。

暖簾をくぐってみる。小ぶりだが整った店内には、やはり小ぶりなテーブルが整然とたくさん並べられている。キッチンを最小限にして客席の面積を稼いでいる印象だが、それでもやはり店内は狭いと言わざるを得ない。これは場所柄仕方がないだろう。しかし狭いことが悪い印象を与えているわけではない。いわゆるCozyといいたくなるような、いかにものんびりとくつろぐことが出来そうな、いい感じのお店だ。お蕎麦屋さん特有の”そこはかとない清潔感”も漂っており、清潔病を患っている私でものんびりすることができた。店内をしげしげと見回すと、、、ヒノキの白木風の柱がそこかしこに走っている。これはいい。なかなかいい味を出しているが、白木があたかも煙を吸ったように薄く黒ずんでいる、、、、たばこか?ふとテーブルを眺めてみると、やはり灰皿がある。さもありなん。しかし私がお店にいる間は、喫煙を楽しむお客さんは一人もおらず、大変幸運であった。

このお店は、私が好きな小さな自社ビルでやっているお蕎麦屋さんであるようだ。このパターンはよく知っているが、いいお蕎麦屋さんである可能性が高い。それだけでとりあえず好印象だ。テナント料を払う必要がないので経済的に余裕があり、経営が鷹揚で、ゆったりとした商売をされているお店が多いからだろう。店内の印象を文学的?にまとめると、”地味だが背筋が伸びている”、といったところ。固定客が沢山いるのではないだろうか。

席に座って落ち着いて、とにかくお蕎麦をお願いした。例によって私の基本である大もりだ。メニューを見ると、大もりはなんと650円!広尾という特別なロケーションであるにかからわず、なんという良心的な価格なのだろう!びっくりだ。早速お願いした。お水が出されたが、疲れていたのでさっそくぐびぐびと飲み干してしまった。それを見ていたお兄さんがこまめにお水を継ぎ足してくれたのは状況的に大変うれしかった。

結構待たされて、ようやく大もりが供された。必要十分、という印象の黒い地味なプラスチックのお盆に、黒と朱に塗り分けられた蒸篭。けっこう使い込まれているようだ。お店を長くやっておられるので当然か。お蕎麦の量はそこそこで、まあ大もりと呼んでもよいかな?と思った。お蕎麦は細切りで、あくまでも長ーい。角はぴんぴんに立ち、蕎麦肌はつやつやとしており、わずかーーーに転々と星がちりばめられている。まごうことない機械打ちだ。一部で”手打ちだ”、という情報もあるらしいが、オレは信じない。端っこと思われる、幅がちょっと揃わない部分も一緒に蒸篭に乗っているのはご愛嬌だ。しかし手打ちであれ、機械打ちであれ、おいしければそれでいいのだ。個人的にはそう考えている。例によってお蕎麦を手繰り、お鼻にペットリとして薫りを吟味。至福の時間だ。つなぎに使ったと思われる小麦粉の印象もやはり感じるが、それでもしっかりとお蕎麦の薫りがたっている。値段を鑑みると十分すぎる。七三くらいの感じだ。それで、もむもむとやってみると、、、十分に水で〆ていないようで、お蕎麦にまだ生暖かい部分があるのは残念だった。しかしほとんどの部分は、味わい、歯ざわり、喉ごし、なかなかよろしい。お口が喜んでいる。蕎麦つゆなしでもけっこう楽しめる、と思う。美味しいお蕎麦だ。

それで蕎麦つゆはどうだろうか?ずずっとやってみると、いわゆる江戸前ではない。醤油がからくって、、、という印象はない。カツヲはしっかりときいている。江戸前の蕎麦つゆを、出汁を聞かせて薄い方向に持ってゆく、というやりかたではなく、醤油とカツヲを混然一体とさせることで全体に薄める、というか、そういった方向の蕎麦つゆのようだ。自家製ではないのかな?まとまりが非常によく、マスプロ的な印象を与える。隠し味的な甘さも効果的に効かせてある。マスプロ蕎麦つゆだとしても、かなりレベルが高いなあ、と感じた。これをまずいという日本人はまずいないだろう。素直においしいと思った。しかしそうであっても、蕎麦つゆは私が苦手な蕎麦猪口になみなみと注がる方式で供されたため、血圧タカシ君としては、どうしたらよいか迷ってしまった、、、しかし結局かなりの部分をそのままぐびぐびと楽しんでしまう。まあたまにはいいか。蕎麦と蕎麦つゆの相性はかなり良好だが、個人的な好みを言えば、もうすこしだけ蕎麦つゆを強く主張する方向に振ったほうがいいのかな、と感じた。それは醤油方向でも、出汁方向でもいいと思う。薬味はほとんどさらしていない葱、ごく少量の大根おろし、それからなかなかおいしい、それだけでお酒が飲めそうな、お皿になすりつけスタイルで供された粉山葵だった。これはいつものようにお蕎麦とは別々に、おいしくいただいた。蕎麦湯はおそらく出してくれないかな、と思っていたのだが、ベストなタイミングで持ってきてくれた。お蕎麦を実際に茹でたお湯そのものを供してくださったようだ。すべてをお茶代わりに飲み干して、満足してお店を後にした。どこまでも良心的だ。ごちそうさまでした。

店員さんは、私が認識した限りにおいて、お母さんと息子さん、それから若い男性が一人。どの方なのか判然としなかったが、調理の合間に店外で喫煙されるようだ。私のように過敏な嗅覚をもった非喫煙者にとっては、ちょっと悲しいと思った。

ともあれ、広尾商店街の外れに、親しみやすい、かつ美味しいお蕎麦屋さんがあって、大もり650円だよ!通わない手はない。夜間は、おそらくオジサンたちのパラダイスになるのだろう。たぶん毎晩煙もくもく状態だと思われる。私は日中、チャンスがあればまたお邪魔したいと思った。

良い;最高のロケーション こんなところに出前もやってくれるお蕎麦屋さんがあるなんて!気取りはないが、きちんとしたお蕎麦を廉価で提供してくださっている すばらしい オレは好きだねこういうの
もっとよくなる;お願いです禁煙にしてください そうすれば月に10日以上は伺います 本当です
また行く?;Yes
総括;広尾にある小ぶりな自社ビルを持ったお蕎麦屋さん ものすごく良心的 なによりもこういったやり方で商売が成立しているのが素晴らしいです ずっと続けてください また伺わせていただきます


2017年2月  大もり 650円
多忙で嫌なことが続き、お蕎麦屋さんに伺うチャンスもなかった。たまたま時間があったので、運よく丸屋さんへ。いつものメニューをお願いし、久しぶりにお蕎麦を手繰らせていただいた。いろいろと言いたいことはあるのだが、大変おいしかった。やはり最高のスパイスは空腹なのね、、、。おしゃれな街広尾でこの値段!今日も満足でした。お店の方、店内で煙草はやめてください、、、(涙)


2017年 4月 大もり 650円
分煙営業をしており、二階が禁煙となっていることを知った!いつからなのだろう。
これはスバラシイ。場所、値段、量と質を考えると、悪くないお蕎麦屋さんだと思う。
蕎麦成分が足りなくなったら、また伺おうと思う。今日もご馳走様でした。

そうだ、忘れていた。お店の写真によれば、昭和33年の創業だそうな、、、。


2017年 4月 大ざる 750円
幸にして再訪することができた。しかし仕事がらみではある。
それで、満を持して?禁煙仕様になっているという2階へ足を運んだ。
よくわからないなんだかゴミゴミとした廊下と階段、、、ご亭主、もう少し整理整頓してください。お願いします。

ともあれ、案内された2階はちょっとした居酒屋のような空間であり、カラオケまでしつらえてある。深く考えずにいつものようにおおもりをお願いした。しかし出てきたお蕎麦を子細に点検すると、海苔がかかっている。あれ?個人的にはお蕎麦に海苔は合わせたくないのだ。だって海苔の薫りでお蕎麦の薫りがかき消されてしまう、、、まあ、花巻などを考えると、蕎麦ツユにはカツヲが聞かせてあることだし、お蕎麦と海苔は合わないわけではないと思うのだが、まあ個人的な好みだ。

それでいつものようにお蕎麦をそのまま。おお、上手に丁寧に調理してある。つなぎの薫りも弱くはないが、きちんとお蕎麦の味も薫りも表現されているし、歯触りものど越しも悪くない。海苔はおごってあるが、これはいつものお蕎麦だな。それで例によって蕎麦ツユを人啜り、、、と、こいつはいつもと違う!味が数ランク整っていて、薫りも上々だ。このあたりでオーダーの取り違いに気が付いた。もりをお願いしたのだが、これはもりではなくざるなのだ、おそらく。いまでももりとざるの蕎麦つゆを使い分けているお蕎麦屋さんがあるのか、とちょっとびっくりした。もちろんざるの方に手をかけてあるわけだ。なるほどなるほど、とどんどんお蕎麦の世界に入り込み、あっという間に手繰り終えておいしく蕎麦湯をいただいた。やはり蕎麦つゆの仕上がりがよいため、かなりの好印象であった。それでお支払いは、、、やはりいつもと違う750円。納得、やはりざる蕎麦であることを確認した夕暮れなのであった。


2017年 4月 再訪 大もり 650円

故あって丸屋さんで大もり。 タバコは薬味なんだと自分に言い聞かせ、喫煙可能な一階でお蕎麦を食べることにした。だって二階は居心地悪いんだもん。花板さんにはいつもの大もりをお願いした。10数分後、角盆にのせて供されたものは、せいろに乗った手打ち風のお蕎麦(マジで手打ちなんだと思ふ)、蕎麦猪口に注がれた蕎麦つゆと、その上の小皿にのった輪切りの葱、大根おろし、それからひと手間加えた生+粉山葵。高級ではないが、美しい日本古来からの?伝統にのっとった形式美を感じさせる。ここでお酒を注文したい誘惑にかられたが、何とかこらえることができた。

お蕎麦は適切に調理され、お蕎麦特有の穀物の薫りがほのかに。のど越しや歯切れはいつも通り良好だ。びっくりしたのは蕎麦つゆだ。上下左右に整っているのだ。奥行きも感じさせる出来の良い蕎麦つゆだった。神田方面のいわゆる江戸前とは方向性がまったく違うが、蕎麦つゆとしての完成度はかなり高いところに持ってきている。お蕎麦それ自体との相性も大変結構だ。お蕎麦と蕎麦つゆの想定を超えるポテンシャルの高さに感謝しつつ、良心的な量を誇る大もりを、わしわしと椎名誠風に手繰って幸せな午後を過ごさせていただいた。それでも20分位に過ぎないけれども。別仕立ての蕎麦湯は、大振りの湯桶に入れて供され、これまた大変結構でした。蕎麦つゆを伸ばして、その出来の良さを再確認したのでありました。今日はありがとうございました。幸せになれました。




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