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青山 仙波 [日本蕎麦]

10月 1日
青山 仙波 名物くるみそば 大もり 1050円

表参道や青山通りを歩くのは本当に久しぶりだ。用事が無ければ死ぬまで足を運ばなかったかもしれない。ざっと見回してみたところ、昔多少は知っていた店は残念ながらほとんどなくなっているようだ。これも時代の流れというものか?ちょっとジジクサイかな。しかし大通りを外れた裏通りに面白そうなお店が沢山あるのは昔と同じだ。暇があればゆっくりと歩き回ってみたい。

久しぶりに若者の街?の空気を楽しんだが、なんだかお尻が落ち着かない。そうだ、お蕎麦屋さんに行こう!まあ、理由は何でもいいんです、お蕎麦を口にできれば、、、。

表参道から細い道に入って少し歩くと、、、、あった、なかなかよさそうな店だ。近代的なビルの一角が和風にしつらえてある。かつてはくるみを練りこんだお蕎麦が名物であったらしい。明治神宮へのお参りの人たちと関係あるのかどうか、、、わかりませんけれど。躊躇せず、とっとと暖簾をくぐる。お店の中は分煙になっているようで、タバコを吸うかどうか尋ねてくれた、、、私は吸いません。そうすると、テーブルが4つほど置いてある小さめに仕切られた空間に通された。どうも喫煙する人たちのほうが多数派のようで優遇されている、、、!まあそれはいいことにしよう。わりと早い時間だったのでほとんど客はおらず、おねいさんが余裕を持ってにこやかに対応してくれ、蕎麦茶をいただいた。すかさずくるみそば、しかも大もりを注文。セットをオーダーしない客は珍しいらしく、おねいさんはなんだかもごもごと言っていた。

ほどなく四角い塗り盆に載せられて、お蕎麦が供された、、、。確かに蕎麦つゆの表面は胡桃を思わせる色をしており、とろりとしている。薬味はさらし葱、キムチおろし、あらびき?の山葵。各々が少しずつではあるが、予想を裏切る味。微妙な味付けをしてある、一仕事多い江戸前寿司のような薬味だ。それから上記の胡麻風味の蕎麦つゆに加え、”お好みで”と通常の蕎麦つゆかと思われるつゆが小さな猪口に入って出てきた。

お蕎麦は中細の平うち蕎麦、やや短め。角はきっちりと立っているが、恐らく意識的にやわらかめに調理してあるため、全体の印象がやや”もっさり”としている。つなぎはその味とかほりを感じる程度には使ってある。表面には大きめの”星”が沢山、蕎麦を主張している。かほりはわりと控えめで、なんというか、華々しい印象を与えない渋めのお蕎麦だ。もちろんしっかりと蕎麦の味とかほりを楽しめる。噛み応えは"ぽきぽき"でなく、"むちむち"でもなく、"むちょむちょ"的な印象。なかなかいいお蕎麦と思うのだが、お蕎麦の上に非常にかほりたかいお海苔が、、、、、桁違いに強烈なかほりを放っているため、お蕎麦のかほりがら飛んでしまう。個人的にはやはりお海苔は遠慮したいなあ、、、、。まあ好みの問題でしょう。くるみは練りこまれていないようだ。

メインのくるみ風味の蕎麦つゆは、とにかく強い味わい。お蕎麦をちょっとだけ浸してから手繰ってみると、”ぷん”とまごうことなきくるみのかほり。強めの出汁にくるみがさらに深みを加え、なんだか動物的な味というかこくを感じる。このこくに負けないように塩気も強めに調節してあるようだ。お蕎麦との組み合わせは、、、強さ的にはよく考えられたいいバランスだ。双方の力が同じというかなんと言うか。しかしやはりくるみのかほりは強烈なので、お蕎麦のほのかなほのかなかほりが負けてしまうのがちょっと残念だ。お蕎麦の茹で方はこの蕎麦つゆにあわせたのかも?お蕎麦にくるみは、、、合うといえば合う、なぞといえばなぞ、の組み合わせだ。ともあれ、じっくりと味わいつつ、楽しくどんどん食べた。

葱、キムチ、山葵、海苔、お蕎麦、くるみ、蕎麦つゆ、、、多彩な色、味、かほりで、全体にちょっととっちらかっているように思った。お蕎麦を好んで食べる人たちはおそらく年齢が高めと思われるので、もうすこしシンプルにまとめてもいいのかな、と個人的には感じた。

おまけの蕎麦つゆは、鰹節の出汁がよくきいた、江戸風のつゆを出汁で薄めたようなものだった。醤油が勝っている感じの味。普通のお蕎麦をお願いするとこれが出てくるのか、それとももっと濃い目のものが出てくるのか、今度試してみたい。やっぱりくるみ風味蕎麦つゆをさっぱりさせるためのもの?ちょっと薄めだもんね。

残ったくるみ蕎麦つゆを蕎麦湯でわってのんでみると、チーズか何かの乳製品か何かが入っているような気がするほど濃厚な味わい。お蕎麦にチーズを入れて食べさせる店もあるらしいので、これはこれで”あり”かな、と思った。おまけの蕎麦つゆは、蕎麦湯でわってしまうと味が散ってよくわからなくなってしまった。やはりこれはくるみ蕎麦つゆをさっぱりさせるためのものなのだろう、と勝手に納得。

なんのかんのいって楽しい時間を過ごさせてもらった。、ポットに入ったさっぱりとした蕎麦湯を全て呑みきり、蕎麦つゆも禁を破って全て楽しみ、お腹いっぱいになってお店を後にした。ご馳走さまでした、、、、なかなかよかったでした。

良い;老舗と思われる ロケーションも最高 ゆるめに茹でた蕎麦を伝統のくるみ風味の蕎麦つゆで食べさせる ゆったりできる清潔な雰囲気 親子連れものんびりできそう
もっと良くなる;メニューをもう少し整理したほうがいいかな?
また行く?;Yes
総括;表参道にあるおそらく老舗と思われるかわり蕎麦のお店。たまにはこういうのもいいかも


5月 某日
名物くるみそば 大もり 1080円

増税の波がこんなところにも!このお店の接客はのんびりしていることに定評があるようだ。今日も何人かのお客さんが待たされすぎて切れそうになっていた。お客さんの修行が足りない?急いでいる人はここにはたぶん来てはいけないのだ。このまったりとしたおばさまたちの受け答えもこのお店の味の一部と理解して楽しむのがいいのだろう。本日の私はじっくりと楽しみながら待たせていただき、ありがたいことにテーブルを一人で独占させていただいた。疲れていたのでとってもありがたかった。今日の薬味はさらしねぎ、ひと手間加えた一部のみ生と思われる山葵、それからややかほりがとんでしまったもみじおろしもしくはキムチおろし?たぶんもみじだと思う。おそばの印象は上記と同じだが、平打ちのお蕎麦がとってもとっても長いのが気になった。機械打ちということ?お蕎麦のかほりとつなぎのかほりがいい勝負くらいの感じだが、それでもおいしく楽しませていただいた。クルミ蕎麦つゆが強いので、お蕎麦もものすごく強くするわけにはいかないのかしら?でもおいしかった。いかしたおねいちゃんやおにいちゃんの街にある、オジサンのオアシスを堪能させてもらった。体も休まったし、とっても満足しました。ありがとう、また来ます。

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