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結晶化したもの⑤    エレキギター Fender Telecaster [雑文]

結晶化したもの⑤    エレキギター Fender Telecaster

エレキギターとのお付き合いはとても長い。もう40年に喃々としている。私が手に入れた初めてのエレキギターは、ESP 製、Navigator ブランドのテレキャスターだった。こいつは普通のテレであり、もう人手に渡ってしまったので記憶に頼って書くしかないが、ゴトー製のペグ、当時はやっていたブラスナット、ローズ指板、アッシュではなく日本のメーカーが好んで採用するセンでできたワンピースボディ、PUはフロントもリヤもESPのオリジナルの出力の低いもの、ブリッジは3Pではなく6Pの独立した駒を持ち、プレートは厚手のブラスで作られたものだった。これを買ったのは今から思えば正解だったのだが、使いこなすのが非常に難しい、じゃじゃ馬のようなギターだった。こいつを無理をして買ったJagg Boxにつないで毎日飽きるほど弾き倒したので、フレットはすぐにぼこぼこに減ってしまった。そのうちにギターの改造に興味を持った私は、リヤのPUをダンカンのビンテージタイプのものに交換したりして悦に入ったものだった。自由になるお金があまりなかった当時は、こいつでKISSからなにから、なんでも弾いていたものだ。レスポールのようなゴージャスな楽器と違い、誰でも弦をピックで弾けばそれなりの音になるわけではないので、まともな音が出せるようになるまでずいぶん時間がかかったように記憶している。よく言われているように、Telecasterはおそらく最もフォークギターに近いエレキであり、サスティンが乏しく、PUは必要以上にトレブリー、パワーはない割におかしな具合に敏感で両手の動きを音として拾ってしまうため、弾き手が両手で作り出す音がそれなりに安定していないと、聞く気になるような音を出すことができないのだ。弾いてみればすぐにわかる。だからといって弾きづらいこの楽器を手なずけるために、トーンを絞って音を丸くしたりすると、楽器本来の魅力である生々しい音が完全にスポイルされてしまう。痛しかゆしといったところだ。だから私は初心者の使う楽器としては、Telecasterはお勧めしない。エレキとしては最小限の機能しか持たないこの楽器だが、それゆえに使い方、もしくは使われ方の自由度は驚くほど大きく、ある程度の腕さえあれば、Tele一本でCountryのみならず、RockであろうがBluesであろうが、多少無理をすればJazzであろうが何とかなってしまう。さすがにヘビメタは無理だと思うが。こいつを使っていると、何ともダサいバナナのような形をしたヘッドや、洗濯板のようなボディがだんだん美しく見えてくるから不思議だ。いろんな意見はあるだろうが、エレキに関していえば初めて作られたエレキであるFender Telecasterが今でも最高の楽器の一つであることは間違いない。少なくとも私自身はそう確信している。

ともあれ、最初のエレキがTeleであったことで、その後の私の音楽人生はかなり偏ったものになってしまった。そのことを後悔はしていない。私の部屋を見渡してみると、沢山の楽器がそこここに転がっているのだが、今でも手元に残っている全てのソリッドエレキは気づいてみればTeleばかりである。

タグ:Fender Telecaster
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青山 川上庵  せいろ 993エン [日本蕎麦]

青山 川上庵  せいろ 993エン

所要があって青山に何度か足を運んでいる。このあたりは言うまでもないことだが特別感のあるおしゃれなところだ。しかし大通りをちょっとだけ裏の方に入れば、昔ながらの町並みが結構残されていることに驚かされる。そんな一角にあるお蕎麦屋さんのひとつがここ、川上庵だ。真夏日だったのでとっととお店を探し当てて、どんどん中に入れてもらう。でないと干からびちゃうからね。

ここはよくあるカフェのようなお蕎麦屋さんで、BGMはお約束の古めのJazzだ。本店は軽井沢で、ここは支店の一つである由。嫌いではないのだが、そういったところに集まるお客さんとはあまり親和性を感じないので困ってしまう。しかし本日は某C国のお年を召されたご家族が入店し、静かな雰囲気を変えて?くれたので、割と居心地がよかった。しかし店内のメンテや清掃のレベルは、呑み屋ならいいけれどお蕎麦屋さんとしてはいただけないかな、と清潔病の私は感じたのであった。うん。

珍しく時間に余裕があったため、だし巻き卵でちょっとだけ呑ませてもらった。ここのだし巻き卵は大きいので、おなかが空いている人にお勧めだ。おそらく他のお店の3人前はあるだろう。お蕎麦屋さんの卵焼きらしく、全体に和風でしっとり、大根おろしも添えられていて好印象。ついお酒をおかわりしてしまうではないか。あまり呑むとお蕎麦の味わいが分からなくなってしまうのできりのいいところでお蕎麦をお願いした。せいろの大盛りをお願いすると、せいろ+追加せいろという形で供されるようで、993+540エンということになった。ナルホド。

供されたお蕎麦は四角いせいろに乗せられており、蕎麦ツユは既に蕎麦猪口に。小皿には大根おろし、生山葵、分葱が添えられている。薬味はいつものようにお酒と一緒においしくいただいたが、それぞれきちんと調理されており、満足のいくできばえだ。特に薫り高く甘みを感じさせる生山葵が良かった。お蕎麦は一見して二八、少しだけ幅広でエッジが立っているやや太めのしつらえ。打ち立て茹でたてなのは間違いない。表面は僅かに透明で美しく輝き、不規則な星が中等量パラパラと飾られている。数本手繰ってみると、ややぽきぽきする予想通りの歯触り。奥歯でかみしめるとあまりもちもち感はなく、ゆっくりと喉を適度にひっかきながら胃の腑に落ちていく。お蕎麦特有の穀物の甘い薫りはそれなりに漂わせつつも、つなぎ感はあまり感じさせない。なかなかいいではないですか。手打ちかどうかはチト自信がないが、まあ間違いなく手切りだろうと思わせるお蕎麦だ。お蕎麦自体も丁寧に調理されているといっていいだろう。それでは蕎麦ツユは、、、と。残念ながらあまり印象に残らない蕎麦ツユであり、基準にしている神田まつやと比べると甘さ、醤油感ともに薄めであるが、カツヲ成分が出しゃばらないためか、全体としてのまとまりは悪くない。しかしお蕎麦に完全に負けてしまっているので、格好悪いがお蕎麦の半分以上を蕎麦ツユにくぐらせることに決めて、海に飛び込むような気分で蕎麦時間に突入した。久しぶりのお酒にすっかりリラックスした私は、供された追加のお蕎麦もワシワシと手繰りあげ、濃厚な蕎麦時間を楽しんだのであった。蕎麦湯は湯桶で供されたが、やや薄めの、茹で湯に近いものであった。それはそれで大変結構。今日はどうもご馳走様でした。

調理場の中からはなんだか職人的な雰囲気が伝わってきて好ましかったのだが、私が伺った際のお店は、中年男性が若い男性に教えながら切り回しており、やっぱりどうも都会のカフェのような、居酒屋のような、ちょっと不思議な雰囲気を漂わせていた。やっぱり自分はあまりおしゃれではないお蕎麦屋さんが好きかな、と再確認した一日だった。ごちそうさまでした。

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開高 健 “輝ける闇” [Books]

開高 健 “輝ける闇”


この人の本は一冊たりとも捨てられない。地べたを汗だくになって這い回っているようなこの人の文章がとても好きだった。中学生のころからこの人の本に親しんでいる。しかしずいぶん長い間読み返すことをしていない。なんだか読み返すのが怖いというか。立派な全集も出たようだが、途中まで買ったところで追いかけるのをやめてしまった。最近はKindle版を売っているようなので、手に入れるべきかどうか迷っている。先輩筋にあたる完全に書毒にやられてしまっている方までがKindleを購入されたというので(外国の文献が廉価に入手できるとのこと)、私もそろそろ重い腰を上げて手に入れてみるかな、などとも考えるのだがどうにも気が進まない。やっぱり私にとっての読書は、未だに紙の束を手に持ってするものなのだ。

ともあれ、“輝ける闇”だ。全てを理解しないままにこの本の持つ独特の雰囲気に惹かれて何度も読み返したものだ。旅先で突然読みたくなったりするため、同じ本を少なくとも3-4回は購入している。自分にとってはこの本が開高 健の“エッセンス”だ。作家が亡くなったのちにこの本と関連が深い未完の本を出版されたように記憶しているが、完成されたものを読みたかったなあ。茅ヶ崎の開高 健記念館にもご縁がなくってなかなか足を運べない。何とかしたいものだ

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原田マハ  ”楽園のカンヴァス” [Books]

原田マハ  ”楽園のカンヴァス”


何を隠そう私はいわゆる“本の虫”だ。暇さえあれば本を読んでいるのだが、その“暇”というやつが最近はなかなかない。それでもめげずに電車に乗る機会などを生かして活字の中で生きる至福の時間を過ごしている。現実逃避ともいうが。子供の頃にはできないことだったのだが、最近は気になる作家がいると手に入る限りの本を“大人買い”して、徹底的にその作者の本を読み尽くすことが多い。このやり方だと本から本に移るときの“準備期間”のようなものが少なく、本の世界に長く深く浸っていられるのがいい。程よい”ほろ酔い状態”が長く続くわけで、これを客観的に見ればいわゆる書字中毒というやつだろう。こういう読書を長く続けていると、本は驚くほどの速度でたまっていくことを、知っている人は知っている。まるで本が子供を産むように、加速度的に、というか等比級数的に増えていくのだ。それで本棚のみならず、壁際の床とか、廊下とかが本でうずもれ、生活空間が圧迫されることに相成る。部屋中が何となくかび臭くもなる。そうなることを嫌って倉庫を借りているのだが、いつ読み直すともしれぬ本をいつまでも女々しくとっておいても仕方がない。最近は、その作家の“エッセンス”のようなものが詰まっていると思われる一冊を残して、すべて人手に渡すことにしている。しかしその一冊を選ぶのは、当然だが楽しくも苦しい作業になる。

微かな記憶を頼りに書いているのだが、確か“カフーを待ちわびて”、という本がきっかけで、原田マハを読み始め、気に入って手に入る限り読破した。この人のストーリーテラーとしての力はなかなかのもので、本全体にある種独特な雰囲気が漂っているのもいい。いろいろと実験的な試みをしているようでもある。一通り読みつくし、この作家のエッセンスとして私が最後に選んだのは”楽園のカンヴァス”だ。原田マハはもともと美術に造詣の深い人で、作家になる前に独自の内的世界を持っていた人のようだ。得意とする領域の中で、作家として腕を振るっているのがいい。今回久しぶりに読み直してみたのだが、ちょっと洗練度が足りないような気もしたし、内容が少し子供っぽいような印象も失礼ながら受けてしまった。しかし読ませる力はやはりかなりのもので、あっという間に読み終えてしまい、久しぶりに楽しい時間を過ごすことができた。読後感の変化は、私自身の内的な成長を反映しているものだと思いたい。
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久米川 手繰りや 玄治  かさね 864円 [日本蕎麦]

2016年9月5日
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久米川 手繰りや 玄治  かさね 864円

久米川にご縁ができるとは思わなかった。
仕事をして、少しだけ時間が余った。緊張をリリースしてから家に帰りたい。
周囲のお蕎麦屋さんを調べて、、、このお店まで携帯、ではなくスマホに連れて行ってもらった。スマホがなければ一見さんの私には絶対にたどり着かないようなロケーション。世の中便利になったものだ、と技術の進歩にとりあえず感謝。

手繰りや という、ちょっと凝った店名に気後れしながらもどんどん中へ。ビルの一階、おそらく昔はお蕎麦屋さんではなかったのだろうな、という作りのお店だ。椅子に腰をおろすと背の高い、目鼻立ちのはっきりとしたきれいなオネイサンが応対してくれる。様子がわからないのでいつものようにおおもり、、、、がないので重ねをお願いした。あとでしげしげとメニューを眺めたところ、機械挽きではなく玄蕎麦を手挽きしたお蕎麦があるのだという。次の機会にはそれをお願いしようと思った。

時間もお金もあり、気持ちにも余裕がある。メニューを見ると、おいしそうなお酒が数は少ないが用意してある。故あってお酒を控えている身の上なのだが、、、、お蕎麦を待ちながらお酒を呑めないせつなさに身をよじる。お水をたくさん飲んで何とかしのぐ。オネイサンもよく気が付き、水を足してくれた。お酒飲みたさに冷や汗をかいていたことはばれていないと思うが。ほどなく重ねが到着した。なんとかしのいだぞ。

四角いお盆にのった長四角のせいろが二枚。小皿にはこんもりとしたひと手間加えた山葵と、それからワイルドなさらし葱の輪切り。これだけでお酒が呑める、、、いやいや今日はだめなんだ、、、ここでお水をコップ一杯、、、。気を取り直してお蕎麦にいこう。

お蕎麦はやや平べったい、手打ち手切りのもの。星は目立たず表面はややざらりとしている印象。やや太めでエッジも丸まっているので十割なのか?とも思ったのだが、全体として多少なりともつなぎが入っている印象。数本手繰ってみると、、、おお、、、いい薫りだ。栗のような穀物の甘美な薫りに酔いしれる。小麦もすこしだけ薫るように自分は感じた。

蕎麦つゆは、、、これは徳利のようなものに入れられて供され、私の好きなスタイル。血圧の問題もあるので、蕎麦つゆは最小限にしたいのだ。醤油成分とカツヲ成分がほどよく熟成され、混然一体となっているのだが、その中で地味に力強く、ザラメ的な甘さが主張している。しかし基準としているまつやのものほどは甘くないようだ。いい蕎麦つゆだ。しかし最近まつやもご無沙汰している。今度無理して時間をつくろう。お蕎麦になかなか力があるので、お蕎麦の7割程度、蕎麦つゆをくぐらせるとバランスが良いようだ。喉と歯の両方で楽しむような、本格的なお蕎麦だ。

もう一つ、特筆すべきこととして、お蕎麦の盛りの多さをあげておきたい。私はいわゆる銘店盛りをあまり喜ばない人間だ。おいしいものは誰だってお腹いっぱい食べたいに決まっている。やせ我慢をして銘店盛りを受け入れる必要などないのだ。このお店のお蕎麦の盛りは大変気前よく、せいろ一枚でも有名店の大盛りに相当するか、それ以上の量がある。これは素晴らしい。心ゆくまでこのお店のおいしいお蕎麦を堪能できる。しかしいくら太めのお蕎麦であるといってもお蕎麦は生き物だ。供されたら味が変わらないうちにどんどん手繰っていくに限るけれども。

そんなこんなで、良質なお蕎麦を心ゆくまで楽しんだ久米川の夜だった。
神田とは違う感じ、ちょっと離れた地方都市の感じがお蕎麦にも漂っており、やや垢抜けない部分がむしろ誠実さと感じられて、個人的にはとっても気に入った。ご亭主がややお疲れのようで、蕎麦打ち場で倒れるように眠っているのが気掛りだ。体を大切にしてお店を続けていただきたい、と強く願っている。二日酔いとかなら良いのだが。

写真のアングルが悪いのは急いでいたので許してください、、、。

良い;北多摩にある本格的なお蕎麦屋さん。材料も、調理もよいが、何といっても盛りの多さ、、、ご亭主の心意気がうれしい。手打ちの良質なお蕎麦を、心ゆくまで楽しめる。花板さんの客あしらいも大変結構でした。日本酒もいいものを置いてあるようだ。夜もたのしいのではないか?地元の方々がうらやましい。
もっと良くなる;このままでいいと思います。
また行く?;Yes たびたび通っても飽きがこないのではないか。次はせいろと手挽きの両方を試してみたい。
総括;北多摩の比較的小さな町の駅前にある、とても誠実で良心的なお蕎麦屋さん。あまりなじみがない土地柄なのだが、地元の方々に人気があるお店であることは間違いないだろう。お酒もサービスもVery goodだ。ああ、このお店で心行くまで呑んでみたいな、、、。


2016年10月 再訪 二色せいろ 972円

運よく再訪できた。今度は十割田舎蕎麦であるという手挽き蕎麦とせいろ蕎麦の組み合わせの二色せいろをお願いした。前回同様、すらりとした花板さん、低く流れるJazz、コンクリートのビルだが内装はWoodyな感じ、、、私には居心地のいい空間だ。しばしのんびりとした蕎麦屋時間を楽しむ。まず最初に供されたのは普通のせいろ。こいつは前回同様、盛りがとてもよく、一枚でいわゆる銘店の大盛りをしのぐボリウムだ。安心安全、信頼のお蕎麦だ。あっという間に手繰り終えると、次はタイミングを見計らって手挽き蕎麦が供された。いわゆる挽きぐるみというやつだろう、荒っぽい星がそこここに散っている。野趣豊かなLooksを楽しむ。おそらく手打ち手切りのお蕎麦は、表面にいかにもといった穀物の粒子を感じさせる粒々が光り、エッジがやや丸まった中細のお蕎麦で、手切りであるからこそ、比較的短い仕上がりだ。これこれ。こういうのが食べたかったのよ。洗練されてはいないが、じんわりと薫ってくるお蕎麦を数本手繰ってみると、舌の上で暴れ、喉をこすりながら胃に収まっていく。よしよし、なかなかいい。こいつも四角いせいろの上でこんもりうねうね、たっぷりとほほ笑んでいる。スバラシイ。

いわゆる銘店と比較すると洗練の度合いは足りないかもしれないが、上質な、しかも二八?と十割を同時に、しかもしかもたっぷり心ゆくまでたくさん楽しめる、、、都心を離れたお蕎麦屋さんはこうでなくっちゃあ、というのが今日の感想だ。

たっぷりと供された蕎麦湯を、いつものように三杯楽しんで、幸せな気分でご亭主にお礼を言ってお店を後にした私だった。こんなうららかな午後が、また近いうちに訪れるといいな。



2016年11月 再訪 二色せいろ 972円

きょうも大変結構でした。大将が疲れ切って調理場で倒れるように眠っているのが気にかかる。
おそらくおかみさんと思われる方も感じがいいし、背の高い娘さんと思われる女の子も
可愛くて清潔感があってスバラシイ。居心地のとてもいいお店だ。1000円札一枚でこんなに幸せになれるなんて、、、。
今日もごちそうさまでした。また伺います。地元の人は幸せだ。


2016年 ⒓月 再訪 二色せいろ 972円

きょうも大変結構でした。いつものお蕎麦といつもの蕎麦つゆ。花板さんも軽快に動き回っており、平均年齢が高いカップルがどんどん入店してきて活気がある。いい雰囲気だ。無念無想の、それでも幸せな蕎麦時間を過ごさせていただいた。

支払いを済ませて板場を覗いてあいさつすると、大将がいない!やや若く、すこし大きい男性が板場を仕切っておられるようだ。しかし少なくとも私には、味の違いは全く感じられなかった。それでも大将がいないと寂しい。大将カムバック!

自分はお蕎麦に関しては、週に一度位でいいので、このお店に足を運ぶことができれば満足だ。すべてが私にちょうどいい。今日もごちそうさまでした。かつて体調を崩してお店を一時休んだという話を伺ったので、大将が心配だ。


2017年 1月 再訪 二色せいろ 972円

きょうも大変結構でした。いつものお蕎麦といつもの蕎麦つゆ。花板さんもいつも通り感じが良い。短時間ではあったが、幸せな蕎麦時間を過ごさせていただいた。蕎麦つゆの味がいつもと少し違っていた。名人でもこれくらいのブレはあるんだなあ、とフムフムさせていただいた。今日もごちそうさまでした。もう少し時間があればなあ、、、。


2017年 3月 再訪 重ねせいろ 864円

その後何度かお店に振られてしまった。当然だが地元の人気店らしく、お客さんが列を作って待っている。貧乏暇なしの私は、残念ながら待たせていただく時間がなかったのだ、、、残念。しかし本日は仕事が早上がり、いそいそと足を運ぶ。おお、お客さん誰もいないぞ!

それでさっそく喜び勇んでオーダーを通したのだが、いつもの二色をお願いするつもりで間違って重ねをお願いしてしまった。しかしこれはこれで大変結構。蕎麦ツユの仕上がりにぶれがあるのもいつも通りなのだが、それはそれ、合格ラインは軽々とクリアしており、お蕎麦全体としては大変結構でした。ご馳走様でした。いつもの花板さんは若い背の高い女性、ボーイッシュで清潔感があって好感をもっているのだが、今日は女性らしくばっちりとフルメイク。なにかあったのか?これからデートとか?興味津々であった。次回が楽しみだ。もう少し生きてないとね。



2017年 4 月 再訪

お昼に満席でふられ、夜にまた予約でいっぱいになっていてふられた。お店が繁盛していることはとっても嬉しいのだが、ちっと切ない気持ちになったオヤジなのだった。頼むオレにもお蕎麦を喰わせてくれ、、、。



2017年 4月 再訪 二色せいろ 972円

今日のせいろは完璧だった。おそらく打ち立てのお蕎麦を口にする幸運に恵まれたのだろう。お蕎麦の穀物特有の甘い香り、粒々した蕎麦肌?、のど越し、味わい、、、、。大変結構でした。いろいろとお蕎麦を食べてきて、自分なりの好みがはっきりとしてきたのだが、今日のせいろは自分の好みそのものだった。もう一枚追加しようと思ったがはしたないような気がしてやめておいた。しかし食べておくべきだったなあ。いつもの挽ぐるみ田舎蕎麦(手挽き)も、もちろん結構でした。



2017/9 再訪 二色せいろ 972円

今日のお蕎麦はやや太めに切られていたのだが、気分の問題なのか故意に変えておられるのか。おそらく後者なのだろう。蕎麦つゆはやや甘みが強く、全体に濃い感じであった。昨日はきつい仕事をしたにもかかわらず、お酒も嗜むことができず、ここのお蕎麦をずっと夢見ていたのでお店のテーブルに着いたときはホントに嬉しかった。今日も大変結構でした。ごちそうさまでした。今日も幸いにして“おいしいお蕎麦でおなか一杯”という夢を実現できました。とりあえず幸せだ。



2017/9 再訪 二色せいろ 972円

今日も大変結構でした。ごちそうさまでした。
贅沢な話だが、すこし飽和気味になってきた、、、。



2017/10  再訪 二色せいろ 972円

今日もおいしかった。お腹いっぱいになった。
飽和するなんてとんでもない。
とっても満足しました、ありがとう。



2017/11-1  再訪 二色せいろ 972円

今日もたいへん結構でした。
とっても満足しました、ありがとう。
週に1回くらいは通いたいな。
伺ってみたところ、L.O.は1930だそうな。
敬愛する先輩を誘おうかどうか迷っている。
だってお店がはねた後、行くところがないんだもの。


2017/11-2  再訪 二色せいろ 972円

今日もたいへん結構でした。
サイコウに満足しました。
早い時間によくお目にかかる小柄な花番さんも
とっても感じの良い方で落ち着きました。
お酒を楽しめないことだけが残念。



2018/1-1 再訪 二色せいろ 972エン

本日も、運がよければこちらのお蕎麦を楽しむことができるのだが、
どうなるのだろうか?雨が降ると天気予報は言っているけれど、、、。
乞うご期待、というか自分自身がお蕎麦に期待している。  
やっぱり今日も大変結構でした。


2018/1-2  再訪 二色せいろ 972エン

すこし待たされたけれど、いつも通りのおいしいお蕎麦でした。
待つ価値は、十二分にある。
今日は珍しく蕎麦つゆの”出汁感”が足りなかったようだ。
それでも心から満足してお店を後にした私だった。
仕事前だったので、お葱を食べられなかったことだけが残念だ。

待っている人がたくさんいるのに、のんびりと昼間から一杯やっている
カップルがいた。日本人としてちょっと複雑な気持ちになってしまった、、、。


2018/2‐1 再訪 二色せいろ 972エン
        屋守    972エン

今日も大変結構でした。
短かめのお蕎麦が多かったのがちょっと残念。
お店がすいている時は、大きめのテーブルに座らせてほしかったかな?
地元で醸されている屋守もいつもながら大変結構でした。
ごちそうさまでした。



2018/3-1 再訪 二色もり 972円

運よく時間があまり、お店に足を運ぶことができた。
仕事が終わっていないので呑めないし、葱だって口にできないことが残念だ。
しかしここのお蕎麦はいつもながら大変結構。
二八と十割を同時に楽しめるし
お腹いっぱい食べることができるし
生山葵は丁寧におろしてあるし
葱もたっぷりと供される。
蕎麦ツユは味に多少のブレがあるが好みだし 
徳利に入れてだしてくれるし
蕎麦湯も呑みきれないほど供してくれる。
蕎麦茶も美味しいし、お店も清潔で居心地がよい。
好みのお酒も置いてあるし、つまみだって最高だ。
すす竹の割りばしも使いやすいし、お手拭もふわふわで清潔だ。
トイレの場所も、奥まっているので気にならない。
今のところ、知る限りPersonal Bestのお蕎麦屋さんだ。
今日もご馳走様でした。満足だ。またここに足を運びたい。


2018/3-1 再訪 二色もり 972円

やはり今の自分にはこのお店がPersonal Bestだ。
電車に乗ると2時間近くかかるのが玉に瑕だが、
その価値は十分にあると思うのだ。今日の蕎麦つゆは、
ややお醤油が勝っていたように感じれられた。多少の
ブレがあるのもいかにも手作りという感じがして
個人的には気に入っている。


2018/4-1 再訪 二色もり 972円

最近水曜日にお休みを取っておられたので、なかなか足を運ぶ機会が持てなかった。
何とか時間を作ることができ、久しぶりにこちらのお蕎麦を堪能した。
本日も大変結構でした。上質なお蕎麦でお腹が満たされるっていいいもんだ。

しかし休酒中に隣でヤられると、けっこう切ないもんだな、と思った。
しかも私が好きな屋守の薫りが隣から、、、。
生きるって切ないことなのね。



2018/5 再訪 二色もり 972円

質の高いお蕎麦でお腹を満たしたいとき、知る限りこのお店が最高だ。しかし周りの人が昼酒を楽しんでいるときはちょっとつらいな。仕事が終わってからゆったりと訪れたいお店だ。今日もごちそうさまでした。満足です。



2018/7 再訪 二色もり 972円

今日もすわいこうでした。ごちそうさまでした。一杯やりたかったなあー。
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青山  蕎麦きり みよた  二枚板せいろ  610エン [日本蕎麦]

青山  蕎麦きり みよた  二枚板せいろ  610エン

青山通りに面したPrestigiousなロケーションに、なんとフレンドリーなお蕎麦屋さんが。実は値段を考えずにのんびりした時間を過ごせそうな、お高いお店を選んで入りたかったのだが、青山などを訪れることはあまりないので、あてにしていたお蕎麦屋さん3軒に振られた後は、お蕎麦恋しさに途方に暮れてしまった。とぼとぼと道を歩いているとなんと目の前にお蕎麦さんが。それが“みよた”だった。真面目に生きているといいことがあるもんだ。

ここは調理場をカウンターがコの字型に囲むという、まるで駅そばのようなシンプルな造作のお店だ。店内は幸いにして清潔感が漂っており、蕎麦の品質も悪くなさそうだ。思い切って暖簾をくぐった、というか自動ドアがガラリと空いたのでのそのそと店内に。店内は結構込み合っているが、職人さんたちはにこにこ笑って働いており、花番さんも若いオネイサンで、ニコニコしながら小動物のようにきびきびと動き回って感じが良い。万人向けの机と椅子が体に合わないのは毎度のことではあるが、なんとか巨体をねじ込んでテーブルに落ち着いた。供されたお水をガブリ。すぐに追加のお水が供されたのはとっても嬉しかった。

メニューを眺めて大きなせいろの写真が気に入ったので、二枚板せいろというのをお願いした。しばらくすると、小さなお盆に蕎麦猪口、薬味小皿、蕎麦ツユ、割りばしのセットが乗せられたものを職人さんから直接手渡された。笑顔多めで感じがいい。いいぞいいぞ。薬味は少量のさらし葱と、やはり少量の練りワサビ。しかし両方とも十分に気を遣って調理されており、そのままでも十分に美味しい。しかし今日は事情があってお酒は飲めないので、残念だがお水で我慢だ。と、程なく供されたお蕎麦は巨大な白木のせいろに乗せられており、その中央には海苔がこんもりとおごられている。お蕎麦の薫りをスポイルすることがある海苔はなくってもいいのだが、まあ好みの問題といっていいだろう。蕎麦の盛りがけち臭くないのがなんとも嬉しい。

お蕎麦は細めできりりとエッジが立っており、ながーくしつらえられているのでおそらく機械打ち機械切りだ。表面は程よく透明でピカピカ、星も適度に散っている。お鼻クンクンで吟味してみると、蕎麦粉はおそらく2割以下だが、十分にお蕎麦の薫りを楽しめる。つなぎの雰囲気はあまり感じさせない。若い職人さんがやってくれたのだが、ゆで加減も〆加減も、最後の仕上げの水(井戸水かなんか?)での洗いも最後の水切りも適切であり、お蕎麦はせいろの上でなよなよぷるると喜んでいる風情。数本長―いのを手繰ってみると、歯ごたえよし、のど越し良し、味わいも深みもそこそこあって、後味も良好だ。よしよし、それでは蕎麦ツユに突入だ。徳利から蕎麦猪口に移してみると、、、おお、、、う、す、い。薄い。しかしそれなりにおいしそうなカツヲ系の薫りは漂ってくる。少量試してみると、醤油感は弱め、その分塩感が目立っている。カツヲ感も弱めでみりん等の甘味成分がやや勝っている。しかし蕎麦ツユのバランスが崩壊しているかというとそうではなく、なんというか強烈な膂力で蕎麦ツユを強引にまとめ上げて形にしているかのような印象。つまり全体の一体感が絶妙なのだ。返しも出汁も、大量に調理したのではないだろうか。そうでないとこんな蕎麦ツユにはならないのではないか。

蕎麦ツユ単体ではなかなか良いのだが、お蕎麦と比較すると蕎麦ツユはかなり力弱めだと思われた。組み合わせはあまりよくない、ということだ。それでお蕎麦の半分以上を蕎麦ツユにくぐらせることにして、お蕎麦時間に突入した。歯を少し悪くしていることもあり、私にしては珍しくゆっくりゆうゆうと手繰ったのだが、せいろの大きさに恥じないだけの量のお蕎麦が盛られており、大食漢の私でも、かなりの満足感を得ることができた。その後おそらく茹で汁そのものに近いと思われる蕎麦湯を堪能したが、食事時でもないのに次々にお店に入ってくるお客さんのためを考えて、早々にお店を後にした。本当は蕎麦湯を呑み尽くしたかったのだがそれは粋じゃあないよね。

お会計で驚いた。青山通り沿いにある蕎麦屋さんでせいろ二枚をたっぷりと楽しんで、たったの610エン!すごいコスパだ。職人さんも花番さんも感じがいいし、お蕎麦も値段を考えると望外の出来だ。盛りはいいし値段は安いし、若者でにぎわっているのに違いない、と思って周りをしげしげと見まわしてみると実際はそうでもない。幸せそうにお蕎麦をすすっているのは、おじいさん、おばあさんもいれば、私のようなおじさんも複数。むしろ若い人の方が少なかった。近隣のお蕎麦屋さんがたまたましまっていたので混んでいるのかな、とも考えたが、おそらくそうではないのだろう。このお店は気軽にお蕎麦を楽しみたい都会の老若男女のオアシスになっているのではないか?とくに無心で蕎麦猪口にお顔を突っ込んでいた斜め向かいに座っておられた若めのオバサマの様子が微笑ましかった。全身でお蕎麦が好きなのよ!というオーラが漂っていた。

種物も出るお店なので、狭い店内で当然揚げ物を調理するのだが、それゆえ体中が油の匂いに包まれてしまうことだけがちょっと残念だった。まあ文句を言うと罰が当たるよな。ともあれ、このお店は老舗ではありえないが青山の名店だと思った。ご馳走様でした。ありがとうございました。今日もお蕎麦難民にならずに済んでヨカッタ。

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三宮 やぶそば せいろ二枚 1404エン [日本蕎麦]

三宮 やぶそば せいろ二枚 1404エン

仕事で神戸を訪れた。ここは海と山に挟まれた平地にへばりつくようにして住んでいるという、私が生まれた神奈川県に似た雰囲気を持った土地で、機会があったら住んでみたいと考えるほど好きな場所だ。心身ともに厳しかった仕事を終えて蕎麦成分の不足に苦しんでいた私を救ったのは、なんと “やぶそば” であった。デパートの中にお店を出しているようで、一時的な営業なのかもしれない。ともあれ、そうと決まればお蕎麦を食べなければ私の心も体も収まらない。後先を考えずにそそくさとお店に足を運んだ。お店はそごうデパートの2階にあり、場所を見つけるのに難儀した。しかしそこはそれ、鼻を効かせて何とか探し当てることができた。お店はかなり立派なしつらえであり、なんとなく神田の藪との関係を匂わすような雰囲気、しかしそのことがどこかに銘記されているわけではない。“東京の味”と書かれていたような気がするが、そばに飢えた私は関東にもどるまで上品に待つことなんてできないのだ。蕎麦をくれ蕎麦を。今すぐ蕎麦を!

早速お店に入り込み、テーブルに陣取った。感じのいい、小柄なので高いヒールのついた靴をはいたオネイサンに、すかさず“せいろ二枚お願いね”と注文を通した。例の“せいろにまーい”のコールはなかったようだが、その後ちょっとだけオリジナルと違うコールはなされていたようだ。蕎麦茶ではないのが残念だが、供された冷たいお水をごくごくと飲み干してお蕎麦を待った。花番さんはあまり客をよく観察していないようで、お水のおかわりは遅れがちだった。残念。それでも程なくしておいしそうなお蕎麦が供された。今日は仕事の流れなのでお酒は残念ながらなしだ。悲しいが仕方がない。四角い塗りのお盆に、真っ黒に塗られた長方形のせいろ。その中にはめ込まれた竹でできていると思われるすだれ状の部分は、神田の藪同様に上に向かって反り返っている。つまりお蕎麦の量が少ないのだ。それでも神田の三割増しくらいだろうか?蕎麦猪口と徳利、小皿は神田のものと質感が似たざっかけないもの。しかし蕎麦猪口が浅く、上に向かって開いてしまっており、これでは猪口というより深手のお皿といった趣だ。こんなのでうまくお蕎麦を食べられるのだろうか?小皿の上にはさらし葱と生山葵。両方とも見るからに新鮮で、なんだか絵のように美しい。さてさて、それではお蕎麦からお味見だ。

じっくりと眺めてみると、神田と同じような色調で、表面が穀物を感じさせるようなざらざらとした蕎麦肌。星はほとんど目立たない。緑色はやはりクロレラかな?神田よりやや太め、エッジはやや丸く、おそらく僅かに深く茹でてあるのだろう。期待せずにいつものようにお鼻クンクンしてみると、ぶわっと薫る栗のような気高い穀物の芳香。嘘だろう?薫りが強く立ち上がる復活後の藪蕎麦よりももっと強烈な薫りだ。なかなかいいぞ。しかし茹で方の違いのためか、数本手繰ってみると、歯切れやのど越しはややぼそぼそまったりとしており、個人的にはあまりよろしくない印象をうけた。味わいや舌の奥で感じる深みのある後味も、今一つ浅いように思われた。しかしおいしい蕎麦であることは間違いない。つまらない理屈をこねるのは野暮というものだ。神田よりも盛りがいいしね。それでは蕎麦ツユに移ろう、蕎麦ツユはどうかなっと。蕎麦猪口に僅かに移してみると、すでにして色合いが全く違う。つまりかなり薄いのだ。ツユの味わいを予測させるような外見だ。猪口の蕎麦ツユをじっくりとすすってみると、やはり醤油弱め、全体に薄め、まとまりもやや乏しくカツヲ感も同様。お蕎麦に比べると力が弱めの上品方向な蕎麦ツユだということを認識した。恰好は悪いがお蕎麦を蕎麦ツユに半分以上はくぐらせる必要があると決めた。

お蕎麦に行く前に薬味を。さらし葱は新鮮で繊細に刻まれており素晴らしい。生山葵も薫り高い割に辛さを感じさせない新鮮なおろしたてと思われるもの。薬味は正直に判定して神田より上をいっている。ああ、日本酒がほしいなあ、、、しかしここはぐっと我慢だ。一気に薬味をお口に放り込んで、じっくりそいつを味わった。やはりこれはスバラシイ。さてさてそろそろここらで水でお口をリセットし、魅惑の蕎麦時間に突入だ。お蕎麦の茹で方も蕎麦ツユの目指す方向性も江戸前とは若干違うが、十分に上質な蕎麦だ。蕎麦の魅力に全面的に身を委ねたところ、あっという間に二枚のせいろを手繰り終えてしまった。

蕎麦と一緒に出てきたおそらく別仕立てと思われる、しかしさっぱりとした蕎麦湯を全て呑み干し、けっこう満足してお店を後にした。神戸の江戸蕎麦、ご馳走様でした。ありがとうございました。しかし蕎麦湯はタイミングを見て、アツアツを出してほしいなあ、と贅沢をいいたがる私なのだった。

ああ、そうそう。年配のご夫婦が”エプロンください”とオーダーされていたのを思い出した。お蕎麦にエプロン、とは正直びっくりしたし、実際に紙エプロンが用意されていたのにも驚いた。こいつは関西の文化なのかもしれないし、広がりすぎたおちょこのせいなのかもしれない。なんだかおもしろく、得をした気分だった。旅行ってやっぱり面白いな、それがきつい仕事とセットであっても。

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徒然FD2 2018/6-1 お隣のセンセイ [クルマ]

徒然FD2 2018/6-1 お隣のセンセイ

私の実家のお隣には、偉いセンセイが住んでいた。なんでも華族の末裔だそうで、上品な印象を与えるヒトだった。センセイは大きな病院に勤めており、伝え聞くところによるとどうも院長センセイであるとのことだった。大柄で背筋の伸びた折り目正しい印象を与える人で、休日などは本の執筆かなんかで疲れた頭を休ませるべく、そのあたりをぐるぐる歩き回りながら怖い顔をして煙草をくゆらせていたものだ。センセイが喫煙することはあまり望ましくはないのだろうが、当時はそんなことを考えもしなかった。

このセンセイは若いころからベージュのブルーバードを所有しておられ、その小さな車に大きな体を詰め込んで出勤していたものだ。歳を経るごとにそのクルマは“やれて”いったのだが、変化していく様子を目にするのが私には大きな楽しみだった。錆でボディに穴が空きそうになった時に、センセイがどうするかドキドキしながら見守っていると、センセイはまた、ベージュのブルーバードを新車で買ったものだ。それはブルーバードであり、シーマでもベンツでもなかった。そしてセンセイの毎日は同じように続いていったのだった。

私が覚えている限り3代目のブルーバード、やはりベージュのクルマに代えてしばらくして、この愛すべきセンセイはあの世に旅立ってしまった。先日所用で久しぶりに実家を訪れたのだが、センセイのブルーバードは恐らく何年もホコリをかぶった姿のままで、いつもの車庫に収まっていた。なんだか感動してしまった。ご家族はセンセイの愛車を乗ることもないし、処分するつもりもないようだ。個人的には大変残念だ。引き取って愛でてみたいような気もするが、やはりこのクルマはセンセイのご家族が乗らなくては、と思いとどまった。

最近11万㌔を後にした私のFD2の跡継ぎのことを考えることが多いのだが、こいつが走れなくなってしまったらセンセイのようにまたCivic TypeRを買えばいいかな?などと考えてみた。なんとなく諸元を眺めてみると、新型は車幅がなんと1875㍉もあるではないか!いくら何でもこれでは大きすぎる。拙宅の立体にも入らない。やはり私は、メカ氏の助けを借りながら、FD2を最後まで乗っていくしかなさそうだ。

タグ:FD2
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鎌倉 蕎麦・酒 青海波 ざるそば 950エン [日本蕎麦]

鎌倉 蕎麦・酒 青海波 ざるそば 950エン
        京都  まつもと 600エン


以前からよさそうなお店だとは思っていたのだが、座敷で靴を脱ぐのが苦手で、、、。だって足が臭そうなオヤジが(俺も立派なオヤジだが)裸足でぺたぺた歩いているところを自分の洗い立ての靴下で歩くのはちょっと嫌なのだ。わかっている、わかっている、私は清潔病なのだ。言い訳はスマイ。

しかし某店と某店を振られた私には蕎麦成分が不足しており、もう我慢の限界だ。ああ、本当のことを言えば今日は竹扇に行きたかったのだ。しかししかし、ダメなものはだめだ。靴下を汚す?ことを受け入れてこのお店に伺うことにした。心を鬼にして靴を脱ぎ、案内された店内はありがたいことに清潔感があり、親戚のお家に伺ったかのようだ。お店の方の客あしらいもナチュラルかつフレンドリーで居心地が良い。それでようやく腰を落ち着けることができた。

冷たい蕎麦茶で喉を潤してから京都のお酒をお願いした。これは、、、うん、、、。まあ、人生短かいんだ。うるさいことを言わずにおいしく楽しもう。それで供されたお蕎麦は、、、と。塗りの角盆の上にはいい味を出した薬味の小皿、蕎麦つゆの入った徳利、それから蕎麦猪口。お箸は残念ながら洗いバシで、先っちょが細くなってイガイガがついている奴だ。そいつが上品な箸袋に入っていた。編み上げた丸いざるに乗せられたお蕎麦はきれいな細切り、二八と思われるやつだ。目の調子が悪いので詳細な観察はできないが、断面には細かい穀物の粒々が表現されており、エッジはきりりと立っている。繊細で美しいお蕎麦であり、丁寧な調理がされているように見受けられた。お蕎麦の長さから判断して手打ち機械切りと思うがどうだろうか。さてさてそれで、待ちきれずに数本手繰ってみると、歯切れ、喉越しは結構。粘りは細いだけあってあまりなく、手繰った際のにっちょり感には乏しい。いつものようにお鼻ペッタリクンクンしてみたが、残念ながら穀物のむせかえるような甘い薫りは感じられなかった。ちょっと悲しい。しかしめげずに蕎麦つゆをやってみよう。見かけはやや黒っぽい蕎麦つゆなのだが、神田まつやのものと比べてみると、甘みは少な目、出汁感は強め、全体にまとまりはよくなぜか全体としてさっぱりとした印象を受ける。これはなかなかいいぞ。

小皿に乗った輪切りの葱は、いい感じに水で晒され、水を切ってあり、葱の品質も調理もとてもいい。これだけでおいしいお酒の肴になってくれた。しかし山葵が乗せられていないのはナゼ?忘れてしまったのかしら。まあいいや。それで4割くらいお蕎麦を蕎麦つゆにくぐらせることに決めて、あとは一気に蕎麦時間に突入して忘我の境地をさまよった。この間僅か数分だと思われるが、お蕎麦ってなんだかはかない食べ物なのね。まあそこがいいんだけれど。一見たくさん載っているように見えるお蕎麦は、例によって編み上げられたまあるいざるの底がへこんでおらず上に出っ張っているため、量的にはいわゆる銘店盛りに近い感じだった。お蕎麦の薫りと量以外はかなり満足、それでは蕎麦湯に移ろう。

小さな湯桶に入れて出された蕎麦湯は、かなり粘度の高いポタージュ状。そのままでは蕎麦つゆと混ざらないくらいトロリとしている。味わいはなかなか深く、体が温まる感じの蕎麦湯だった。湯桶を真横にして根性で全ての蕎麦湯を楽しみつくし、ちょっと足の裏に気持ち悪さを感じながら(ちょっとしつこいか)お店を後にしたのだった。お店で客と思われる小さな子供が走り回っていたのがちょっと玉に瑕だったかな。まあそんなこと言っても仕方がないか観光地だし。

鎌倉の蒸し暑い午後、心が涼しくなるようないい時間を過ごさせていただいた。ありがとうございました。

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Kamakura 2018/6-1 [Kamakura]

Kamakura 2018/6-1


Shakado-Kiritoosi.jpg










満を持しての鎌倉行だ。時間がたっぷりあるわけではない。
特別な目的があるわけではない。ただただ鎌倉に身を置きたいだけだ。
それでも本日は現在がけ崩れ?のため通行禁止となっている
釈迦堂切通を今までとは逆の方向から観察するという目的がある。さあ行ってみよう。
、、、   、、、   、、、   、、、   、、、
今日は熱いので沢山汗をかいたが、切通のダイナミックな構造を自分の目で見ることができた。ナルホド、確かにあれが崩落したら大変なことになりそうだ、ということがよくわかった。切通のあたりには工事の方たちのクルマが沢山と待っていたが、どうも工事は遅々として進んでいない印象だ。工事の完了が待ち遠しい。

その後お蕎麦屋さんを数件冷やかし、明王院にお参りしてからすっかり日焼けして帰宅。
内容の濃い数時間だった。
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