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Jazzy Tele 2019/8-1 [音楽]

Jazzy Tele 2019/8-1

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ありがたいことに、最近は音楽に時間を費やすだけの心身の余裕がある。それで手持ちの楽器を弾きたおしているのだが、どれもこれもなかなか素晴らしい楽器なので、目移りがしてしまって落ち着かない。中でも最近気に入っているのは自分でアセンブルしたUSACGのテレなのだが、こいつは自分の手に馴染んで気分よく弾くことができる。聞きたい人はあまりいないだろうが、勝手にこの楽器の細かい紹介をしてみたい。まずはHead周りについてだ。

この楽器は米国でアマチュアルシアーとして活動をしていたころにアセンブルしたものだ。USACGにTommyがいたころ、彼からボディとネックを買った。ネックのプロファイルは彼の個人所有だという62年物のストラトからデータを取ったもので、太めのUなのだが、これがまた手に吸い付くような気持ちのいいネックなのだ。当時はUSACGが会社内で塗装を請け負ってくれたので、お任せで塗ってもらった。指板はいろいろ考えてエボニー、ネックの材料はバーズアイメイプルにした。Tommyがあまり派手な木目なものは避けた方がいいっていうのでそこそこのものをお願いしたのだが、それでも結構な鳥目が入り込んでいる。写真を見てほしい。その後実際にドリルを入れてみてわかったのだが、メイプルの品質は最高、エボニーもそこそこ硬くて目が詰んでおり、真黒なものを選んでくれたようだ。ありがとうTommy。やはり彼がいなくなって今となっては、USACGからパーツを買う気にはならない、というか、私は今はもうルシアーとしての活動をやめてしまったのだが、TommyがUSACGからいなくなったことも一つの原因だ。さて。

前述したが、メイプルの質が私の予測をはるかに上回り、バーズアイであるにもかかわらずものすごく硬かったのだが、派手な木目が出ているネックを扱い際にいつもそうしているように(木質は木目がプレーンなものよりもやや柔らかい)、ねじ穴の径を小さ目に設定してしまった。それでペグをつける際にねじくぎをねじ切ってしまい、そいつをほじりだして穴を埋めるのには苦労した。どこかに書いたので繰り返さないが、丁寧に埋めてはあっても、ペグを外せばもちろん今でも痛々しい加工のあとが残っている。しかし音には影響しない筈だと信じていまもこのネックを愛用している。

ほかにも問題がないわけではない。これまでにUSACGからは何本もネックを買っているのだが、指板にエボニーを選ぶと、かなりの高率でナットのための溝がきちんと切られていない状態で納品される。溝が歪んでいることもあったし、ナットの底がまっすぐになっていないこともあった。USACGの新しい営業担当のKevinとも連絡を取ったことがあるのだが、“君は僕たちのやり方が気に入らないんじゃないかな?メイプルのネックと取り換えてあげるよ”なんて言われてしまった。そうではなく、マジで、加工がおかしいんだよなあ。だってメイプルの場合は何の問題もないんだから、、。ともかくそういうわけでこのネックのナット溝もそのままで使えるようなものではなかった。なので結構値が張るルーターのビットを買い込んで、ベニヤでジグを作って慎重にナット溝を加工して今に至っている。しかし溝が歪んでおり、溝の底も波打っているようになっていたため、かなり深く広く溝を掘りなおす必要があった。なので通常のFenderに使われるナットよりも少し太く、長いものが必要だ。結局自分で牛骨から削り出すしかなく、そいつにもずいぶん手間暇がかかった。しかしそんな風にしてものにしたこのネックにはずいぶん愛着が湧いて、そんな背景もあって特に最近はよくこの楽器を手にしているわけだ。

もう一つ、仕込んである技がある。ペグには日本が誇るGotohのSDS510を選んだのだが、こいつはロック機構に加えてポストの長さの調整機能がある。もちろんチューニング機能もおそらく世界最高だ。機能が複雑なので、慣れるまでいろいろと問題が生じやすく、状況によってはつけたり外したりすることが必要になったりするのだが、慣れてしまえばどうということは無い。一定の範囲内ではあるが、自分の好きな高さにペグポストの高さを調整できるのだ。もちろん各弦独立に自由に高さを調整できるわけだ。この機能を使うと、まずストリングハンガーを使う必要が無くなる。チューニングが安定し、高音弦の音にも影響する。しかしそれだけではない。なんと各弦のテンションを細かく調整できるのだ!まだ微調整中ではあるのだが、写真を細かく見ると、各弦の高さが細かく変えてあることが分かると思う。ポストを長くすれば弦のテンションが弱まり、短くすれば強くなる。この機能を使って、6つの弦のテンションをできるだけ均一に整えて、弦による弾き心地の差を吸収しようというのだ。これは弦のゲージを変えてしまうと台無しになってしまうため、ゲージを変えるたびに微調整を重ねる必要がある。

こうして弦のテンションを追い込んでいくと、コードを弾いたときなどは、ギター的な響きからピアノ的なまとまった響きに変わっていくような気がする。それが音楽的にいいことがどうかはわからないが、暫くはこのペグの機能を最大限に活用して、この楽器を楽しんでいこうと思っている。Headの事だけでずいぶん書いてしまったが、暇なときにまた続きを書いてみようと思う。この楽器は本当にもろもろ手をかけて仕上げたので言いたいことが沢山あるのだ。

タグ:Telecaster usacg
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